リード獲得しづらくなった? 変化の時代、どのような顧客アプローチをすべきか
- メールマーケティング

「メールを送りすぎて配信解除されたくないから、月1回にしている」という考え方でメール配信を行なっていませんか?その配慮が実は成果を遠ざけているかもしれません。
メール配信の頻度を落とすことは顧客との接点を自ら断つのと同じです。本記事では、配信頻度やメール運用に関するよくある2つの誤解を紐解き、商談を増やすための顧客との「適切な距離感」の作り方を解説します 。
「メールは送りすぎない方が良い」というイメージを抱いている方は多いかもしれません。しかし、それは誤解です。
「高頻度=嫌われる」というイメージに縛られ、せっかくの見込み客リストという大切な資産を眠らせたままにしてしまっている企業が多く見受けられます。まずは、メールの配信頻度やメールのコンテンツに関する代表的な誤った2つの思い込みを正し、本来あるべきメール配信の方法を解説していきます。
配信頻度を月1回に抑えることは、顧客との接点が減り、忘れられる原因になります 。「そんなに送って大丈夫なの?」と思われる方もいるかもしれませんが、実は週1回以上の配信が理想的な頻度です。
「メールを送らなければ配信解除されない」と考えられがちですが、実は逆です。
株式会社WACULと株式会社ラクスが共同でおこなった調査※では、週に0.5回未満(月2回以下)しか配信がない場合の解除率は0.21%にのぼります 。一方で、週2〜3回配信しているケースの解除率は0.07%と、配信頻度が高いほど解除率は低くなる傾向があります。
※参考:「メール送りすぎ?」 という遠慮は不要。メールマーケティングの実態調査
月に1~2回しか届かないメールは、受信者にとって「いつ登録したか思い出せないメール」になりがちです。配信頻度が極端に少ないと、急に身に覚えのないメールが送られてきたと認識され、配信解除につながりやすくなります。
一方で、週2~3回の定期的な配信をすることで、「このメールは誰から送られてきているか」認識されやすくなります。週に1回以上接触があると、ユーザーの記憶に残りやすいだけでなく、その対象に親近感を抱きやすくなる効果もあります。これはザイオンス効果(単純接触効果)とも呼ばれます。
このように、見込み客との接点が多い方が相手の記憶から消えにくく、結果的に長く購読され続けるのです。

メールの受信者に嫌がられる本質的な原因は、回数ではなく「内容」にあります。
楽楽メールマーケティングが実施した調査では、「購読していたメールマガジンを解約したり読まなくなった理由」を尋ねたところ「興味のない広告宣伝が多い」という回答が53.6%で最多となりました。
自分にとって有益だと思えない情報が何度も届くからこそ、ストレスを感じて解除されてしまうのです。
成果を最大化したいのであれば、配信頻度を絞るよりも、コンテンツが読者の課題解決に繋がっているかを見直すべきです。役立つ情報であれば、高い配信頻度は成果につながります。

メール1通で購買意欲が高まることはほとんどありません。
そもそも、顧客の検討意欲には波があります。
たまたま「予算が確保できた」「上司に調べてほしいと言われた」から問い合わせをしたり、問い合わせをしたものの他の業務で忙しくなったから検討が遠ざかったりと、顧客の検討意欲は変動します。
顧客の検討意欲が高まったタイミングでメールが届くからこそ、クリックされると考えた方が自然です。少なくとも週1回以上配信をすることで、この貴重なタイミングを捉えられる確率が高まることは想像にたやすいかと思います。
クリックだけでなく、ニーズが再燃した際に最初に思い出される「第一想起」を勝ち取るためにも、高頻度な配信によって常に選択肢に入り続けることが重要です 。

営業担当者がフォローをやめた見込み客のうち、約8割は2年以内に競合他社から製品を購入しているという事実をご存知でしょうか。
この8割の流出が起きる要因は、接触頻度の差による「検討再開の検知漏れ」にあります。
たとえば自社が月1回配信、競合が週1回配信していた場合、競合のメールが顧客の目に触れる確率は自社の4~5倍にものぼります。この接触頻度の差が、そのまま商談チャンスの差に直結します。
嫌われるかもしれないという理由で配信を控えることは、このような大きな機会損失を放置してしまっているのと同じです 。以下の優先順位で考えるべきでしょう。
見込み客へ接触せず忘れられるリスク > 定期的なメール配信による配信解除が発生するリスク
定期的なメールによって顧客との接点を増やし、顧客の検討が再燃したタイミングを捉える仕組みを持つことが、営業効率を高める上で重要です。
「リッチな内容でないと反応されない」というのも誤った思い込みです 。この思い込みが制作コストやメール配信に力を入れるハードルを高めてしまい、配信が続かない原因になってしまいます。
読まれるメールのコツは、1メール1メッセージの「シンプルさ」にあります 。
メールは熟読されるものではなく、わずか7秒という短時間で読み飛ばしされるものだからです 。時候の挨拶や長い前置きは、読者の離脱を招く要因になるため不要です 。
簡潔に要点のみを伝える形式にすることで、結果として顧客のメールを読む負担を減らし、問い合わせやWebサイトへ誘導しやすくなります。
株式会社WACULと株式会社ラクスが共同でおこなった調査によると、テキスト量が500文字以下のメールは反応率が12.21%と最も高くなるというデータがあります。
それ以上の文字量になると、反応率は約半分にまで低下してしまいます 。目的は詳細を読ませることではなく、Webサイトへの誘導と割り切ることが重要です 。
時間をかけてデザインや装飾を凝ったり、長文にしたりせずとも、中身のある短文であれば、読者の興味を十分に引き、目的とする誘導先に導くことができます 。制作時間を短縮し、その分、配信頻度を高めることが商談数を増やしていく上で重要です。

正しい配信頻度の考え方を理解した後は、データに裏付けられた最適な配信頻度を把握しておきましょう。
WACULとラクスでおこなった共同調査によると、配信解除率からみたベストな配信頻度は週2~3回です。この頻度であれば低い解除率を維持して第一想起獲得を狙えます。
まずはこの基準となる数字をベースにしつつ、自社の状況に合わせて柔軟に調整を行うことが成果創出への近道です。
いきなり週2~3回に頻度を高めることが難しいという状況であれば、まずは「週1回以上配信」を目標に運用してみましょう。
まずは週1回以上の配信を基準とすることで、顧客が必要とした瞬間に自社のサービスを思い出してもらえる第一想起獲得を狙えます。
月1回の配信では捉えきれなかったニーズの波を、週1回のペースなら高い確率で捉えることが可能です。
読まれるメールは、「1メール1コンテンツ」「500文字以下」です。
そのメールによって得られること(メリット)が分かるファーストビューやCTAボタンは目立つように意識していれば、それ以外のデザインを作りこむ必要はありません。
それよりも、なるべく時間をかけずにメールを作成し、配信頻度を高めることに意識を向けましょう。
メールのコンテンツに悩んでしまう場合には、製品紹介資料や導入事例、営業資料からコンテンツとして切り取ってみるなど、すでにある資産を活用できないか検討してみましょう。
他にも、メールのコンテンツネタについては以下の記事を参考にしてみてください。
参考:メルマガのネタに困ったら?BtoBメルマガコンテンツの探し方
メール配信の最適解は、週1回以上の頻度でシンプルな文面で情報を届け、顧客の検討再開をキャッチすることです。
月1回の配信は音信不通の状態とほぼ同じであり、気づかないうちに商談機会を失ってしまっていると認識しましょう 。
配信解除を恐れず、読者にとって有益な発信を続けることが、結果として解除率を抑え、強固な顧客関係と安定した案件創出に繋がります 。
まずは「シンプルな文面で 有益コンテンツを週1回以上配信」をベースとしたメール配信を試してみてください。