BtoBメールマーケティングのノウハウを4社分大公開!【イベントレポート】
- 事例/インタビュー
「メールマーケティングで成果が出ている企業の事例を知りたい」「他社の配信内容を見てみたい」と思ったことはありませんか?
当メディアを運営する「配配メール」では先日、他社のメール配信施策事例を見ることができるイベントとして「御社のメール見せてください!!~BtoB企業編 第7弾~」を開催しました。多くの方にご好評をいただきましたので、イベント内容を一部抜粋してご紹介します!
なお、本イベントは見逃し配信も予定しております。視聴をご希望の方は以下のページより詳細をご確認の上お申し込みください。
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多くの企業のメール施策ご担当者様は、知見のある先輩社員や知り合いが身近にいない中で、試行錯誤しながら業務をおこなっています。
そのため、「自社のメールのよしあしが分からない」「改善の余地があるのか、改善方法はなんなのか分からない」といったお悩みや、「他社のメールを見てみたい」といったご要望の声を日頃たくさんいただきます。
そこで、メールマーケティングに取り組む企業様にお声がけし、自社のメール施策についてご紹介いただくイベントを企画しました! 大変好評なイベントとなっており、今回は7度目の開催となります。
<登壇者>
・株式会社CINC 平 大志朗 様
・エキサイト株式会社 吉本 航 様
・株式会社識学 遠矢 啓一 様
・株式会社ラクス (配配メール) 宮坂 夏生
最初に、マーケティングコンサルティングサービスとSaaSプロダクトの提供をおこなう株式会社CINC様より、メールマーケティングにおける工夫をご紹介いただきました。
以前は、時間的な制約からメールマーケティングにあまり注力できていなかったといいます。しかし現在では、「コンテンツ・リパーパス(再利用)」と「AI活用」により、大幅な時間短縮を実現できているそうです。
例えば、登録者数1.8万人を超える同社のYouTubeチャンネル「SEO研究チャンネル」用に制作したコンテンツを、メールマガジンやnoteといった他のチャネルで再利用。メルマガ作成の工数削減になるだけでなく、有益なコンテンツを多くのターゲット層に届けることにも繋がります。
画像:株式会社CINC様の講演資料より
動画での情報収集を好む層だけでなく、記事やメールマガジンのようなテキストベースでの閲覧を希望する層、さらにはSNSでの情報収集が中心の層など、情報を受け取るスタイルは人それぞれです。多様なチャネルを通じてコンテンツを届けることで、そのコンテンツの価値を最大限に引き出すことができます。
コンテンツの再利用においては、AIを活用することで時間短縮を実現しています。流れは以下の通り。
画像:株式会社CINC様の講演資料より
まず、自社の動画コンテンツの音声をAIによってテキスト化し、その文字起こしされた内容をベースに、AIを用いてメルマガ用の文章へと書き換えているそうです。
ここでポイントとなるのが、AIへの指示の出し方です。文字起こしだけをベースにメルマガ用の文章を作成するのではなく、過去の良かった文章を例として提示するのがおすすめなのだそうです。自社独自のトーンや読者に響く表現方法をAIが理解し、それに近い形で新たなメルマガを作成することが可能になります。
イベント内では、実際に配信したメールの開封・クリックといった数値もご紹介いただきました。期間限定のアーカイブ配信にてご覧ください!
続いて、ウェビナーPDCAクラウド「FanGrowth」を提供するエキサイト株式会社様より、ウェビナー集客メールにおける工夫についてお話しいただきました。
▼ウェビナー集客メールにおける工夫
・本文には「こんなお話をします」「こんな方におすすめ」の2点を記載
・CTAボタンの上にマイクロコピーを記載
・大型の共催ウェビナーやカンファレンスの場合はタイムテーブルを付ける
・開催前日や当日の配信では、これまでの配信の中で成果が出た訴求を再利用
・タイトルは短く、15文字以内が理想的
現在ウェビナーを実施されている多くの企業様にとって、すぐにでも取り入れやすい施策を多数ご紹介いただきました。その一つが、「大型の共催ウェビナーやカンファレンスの場合はタイムテーブルを付ける」というもの。
画像:エキサイト株式会社様の講演資料より
実際にタイムテーブルを掲載して配信したところ、申し込み数がおよそ4.4倍になったそうです。長時間にわたるイベントの場合、どのような情報が何時ごろ提供されるのかが明確になることで申し込みへのハードルが下がるのかもしれませんね。
また、AIが生成したメルマガのタイトル案を、自社の集客メール用にブラッシュアップしていく過程もご紹介いただきました。
画像:エキサイト株式会社様の講演資料より
一見、AIが生成したタイトルをそのまま使っても悪くないように思えますが、分かり切っている情報を削除したり、抽象的な表現を具体的に言い換えたりすることで、よりターゲット層に響くものへと磨き上げられていくようすが見て取れます。
他にもさまざまなノウハウをご紹介いただきましたので、期間限定のアーカイブ配信にてぜひご覧ください!
続いては、組織コンサルティングサービスを提供する株式会社識学様よりお話しいただきました。
メールマガジンにおいては、以下の4点を特に意識して運用されています。
画像:株式会社識学様の講演資料より
工夫していることの1つが「配信時間」です。組織コンサルティングというサービスの特性上、配信対象となるのは経営者や管理職のお客様。「そういった方々は朝のうちにメールチェックや情報収集をおこなうのでは」という仮説のもと、メルマガの配信時間は朝に設定しているとのことでした。
メルマガが読まれやすい時間は一般的なデータを参考にすることもできますが、自社が向き合っているお客様はどういった方々で、普段どのように行動しているのかを想像することは、期待する効果につなげるために重要です。
文面については、メルマガ冒頭のもっとも目立つ場所にリンクを設置し、読者が目的の情報にすぐにアクセスできるよう工夫されています。
画像:株式会社識学様の講演資料より
特に忙しい方だとスクロールせずに情報の要否を判断されるケースが多いかと思いますので、分かりやすい場所にリンクを設置することは必須です。
また、リンクは1つだけでなく文のまとまりごとに設置し、接触チャンスを増やす工夫もされています。文のまとまりごとにリンクを設置していない場合に比べて、クリック率が57%増加したという実績もあるそうです。
経営者や管理職向けのサービスを提供している方は特に参考になる内容かと思います。ぜひアーカイブ配信にて詳細をご覧ください!
最後に、弊社ラクスの配配メールより、インサイドセールス活動におけるメール施策をご紹介させていただきました。
配配メールのインサイドセールスチームでは、メールを活用して効率的に商談につなげるとともに、自分たちで実践して得たメールマーケティングノウハウを配配メールユーザー様にもご提供するべく、さまざまなメール施策を実施しています。その中の一つが、「おひさしぶりクリック」と呼んでいる施策です。
メール内の資料URLや記事URLをクリックした人が、必ずしも温度感が高いとは限りません。ファンになってくださっていて習慣的にいつもクリックするという人も多いからです。
そこで、「いつもはクリックしないが今回久しぶりにクリックした人」であれば、検討を始めたタイミングである可能性が高いのではと仮説を立て、配配メールBridgeの「ホットリード抽出機能」でリストを分けてアプローチしています。
画像:ラクス 配配メールの講演資料より
その結果、以下の成果が得られました。久しぶりにクリックした人のみにアプローチしたほうが、効率よく商談につながっています。
・直近10回の配信でクリックあり、今回もクリックあり ⇒ 商談化率:1.8%
・直近10回の配信でクリックなし、今回はクリックあり ⇒ 商談化率:3.3%
また、クリック者へのアプローチをさらに効率化すべく、配配メールBridgeの「フォローメール機能」と「アポ獲得機能」を活用し、アポ獲得の自動化を実現しています。
画像:ラクス 配配メールの講演資料より
本施策の内容は、メルマガのリンクを久しぶりにクリックした方に対して、日程調整リンクを記載したフォローメールを自動送信し、アポイントの獲得につなげるというものです。興味がありそうなお客様への即時フォローをメールの自動送信で実現できるので、営業リソースが不足している企業様にもおすすめです。
関連記事:ラクスの「配配メールBridge」に、商談獲得に特化したアポ調整機能が追加!
ポイントは、フォローメールの配信対象者を「久しぶりにクリックした人」のみに絞ることです。クリック者全員にフォローメールを自動送信してしまうと、毎週メルマガのコンテンツを見てくださる方にとって不要なご案内が届くことになってしまいますのでご注意いただければと思います。
イベント内では、実際の配配メールの管理画面をお見せしながらメール作成のポイントなどをご紹介しました。ぜひ、アーカイブ配信にてご覧ください!
「御社のメール見せてください!! ~BtoB企業編第7弾~」の内容を一部ご紹介しました!
本イベントは、2025年5月25日~28日限定でアーカイブ配信を実施します。もっと各社のメール施策が知りたい!という方は、以下のページよりご登録ください。
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関連記事:「御社のメール見せてください!!~BtoB企業編 第6弾~」レポート