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生成AI時代にも「メルマガ」が強い理由

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この記事のタイトルを見て、「メルマガってもう古いのでは?」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、メールマーケティングは依然として費用対効果が極めて高い施策です。弊社でもナーチャリングやセミナー集客などさまざまな用途でメールを配信しており、お問い合わせや商談につながっている重要なチャネルとなっています。

むしろ、生成AIが普及し始めて以降、「新たにメルマガ(ニュースレター)を始めた」という声を耳にする機会が増えたように感じます。

今回は、生成AI時代だからこそ再評価すべき「メルマガの価値」を整理してみます。

 

 

1.第三者プラットフォームに依存しない、直接届ける力

まず一つ目は、届けたい相手に「直接届けられる」という点です。

Google検索に「AI Overviews(AIによる概要)」が導入されて以降、ユーザーがWebサイトを訪れずに検索行動を完結する、いわゆる「ゼロクリック検索」が増加していると言われています。

Pew Research Centerが米国の成人900人を対象に実施した調査(※1)によると、AI Overviewsが表示された場合、検索結果のリンクをクリックする確率は8%です。AI Overviewsが表示されなかった場合のクリック率(15%)と比較するとおよそ2分の1となっています。

調査データ1(Pew Research Center)

 ※1 出典:Google users are less likely to click on links when an AI summary appears in the results(Pew Research Center)

 

日本国内でも最近、「Webサイトへの自然検索流入が減少した」という声を多く耳にするようになりました。キーマケLabが2025年5月に実施した調査(※2)では、「2025年3月以降、AI Overviews の影響で、自社のウェブサイトへの自然検索からの流入に変化を感じていますか」という質問に対して、約6割が減少したと回答しています。

調査データ2(キーマケLab)

※2 出典:AI Overviews(AIによる概要)が従来の自然検索流入や検索広告に及ぼしていると思われる影響に関する調査結果(キーマケLab)

このような中で、「検索結果で上位表示される記事を作成してWebサイトへのアクセスを増やす」といった集客方法だけに依存していては、見込み客との接点が減ってしまうリスクが高まっています。

SEOが不要になるわけではありませんが、これまで以上に、SNSやオフライン施策を含む複数のチャネルを活用して見込み客に接触することが成功の鍵を握ります。

中でも「メルマガ」は、自社で保有する顧客リストに対して直接情報を届けることができる点で、極めて重要な役割を担います。検索エンジンの仕様やSNSプラットフォームのアルゴリズムが変わろうとも、安定的に顧客と接点を持ち続けられるという点で強力なのです。

人々の検索行動が変わろうとしている今、メルマガのような「直接的な顧客接点」は、企業のマーケティング活動においてますます重要になると言えるでしょう。

 

 

2.AIには模倣できない「信頼関係」を育む、クローズドなコミュニケーション

一般的な情報はAIに聞けば瞬時に手に入る時代、わざわざ企業からの情報を受け取る価値とは何でしょうか? それは、AIには提供できない「独自の視点や見解」「まだ世に広く知られていない最新情報」などを得られることです。

そしてその価値を届けるのに最適なのが、メルマガというクローズドな情報提供手段なのです。最新の調査データやイベント案内などをメルマガ読者にいち早く届けたり、Web上に掲載していない情報をあえてメルマガ読者限定で公開したりすることで、特別感を醸成できます。

こうした積み重ねによって築かれた信頼関係は、いざニーズが発生した際に「あの会社に相談してみよう」と思い出してもらうための土台となります。特に、顧客との長期的な関係構築が不可欠なBtoBのビジネスにおいて、この「第一想起」を獲得できるかどうかは、事業の成否を分ける重要な要素です。


 

メルマガ施策を始めるには?

新たにメルマガ施策を始めてみようという方に向けて、「まずはここから」の3ステップをご紹介します!

①関連する法律を知っておく

メルマガなどの広告・宣伝目的のメールを配信する際には、迷惑メールの送信を規制する法律「特定電子メール法(特定電子メールの送信の適正化等に関する法律)」を守る必要があります。

・メルマガ受信者の同意を得なければならない
・メルマガ配信停止の導線を設置しなければならない
といった守るべき事項、適用範囲などが以下の記事にまとまっていますのでぜひご確認ください。

関連記事:【メルマガの法律】特定電子メール法って何?適用範囲と4つのポイントとは

②配信リストを準備する

メルマガを配信する対象者のリストを用意する必要があります。社内でメールアドレスを含む顧客情報がきちんと一元管理されていれば問題ありません。

各営業担当者がお客様の名刺を管理している場合は、データ化し一元管理することでリストを作成できます。また、インバウンド施策でリストの新規獲得を中長期的におこなうと良いでしょう。

関連記事:メルマガ登録者数を増やす方法は?10の施策を一挙公開!

③配信ツールを準備する

メルマガを配信するための専用ツールがありますので、自社のやりたいことや予算に合ったものを選びましょう。

ときどき、普段の業務で使用しているメーラーでBCC配信している方もいらっしゃいますが、「スパムメール扱いされて届かない」「メルマガの効果を測定できない」など多くのデメリットがあります。

一番大きなリスクとして、「BCCに入れるはずのメールアドレスを誤ってCCやTOに入れて送信してしまい、アドレスリストが読者全員に丸見えになってしまう」といった情報漏洩事故がよくあります。企業としての信用問題に関わりますので、BCCでのメルマガ配信は避けたほうがよいでしょう。

 

株式会社ラクスが提供するメールマーケティングサービス「配配メール」は、メールマーケティングに必要な機能をひと通り揃えながらも、メルマガ配信が初めての方でも使いやすい操作性が特徴です。メール配信ツールをお探しの企業様は以下のリンクよりお気軽にお問い合わせください。

>>「配配メール」公式サイト

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垣内ちか

前職ではWebメディアのディレクターを担当。2021年10月にラクスにジョインし、オンラインマーケティングチームにて広告運用やメルラボのコンテンツ作成を行っている。
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