サムネイル_「ほぼ毎日ウェビナー配信中」のBiziblに聞く!告知メールで読者を飽きさせないための工夫とは?

「ほぼ毎日ウェビナー配信中」のBiziblに聞く!告知メールで読者を飽きさせないための工夫とは?

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メルラボをご覧のみなさん、こんにちは!ライターのまこりーぬ(@makosaito214)です。連載「まこりーぬが行く!メールマーケティングの現場に潜入取材!」の第26弾をお届けします。

 

今回はウェビナー配信ツール「Bizibl(ビジブル)」を提供しているBizibl Technologies社 執行役員COOの堅田さん(@katada_biziblに、「ウェビナー告知メール」についてお話をうかがいました!

同社は週3〜4通という高頻度で「ウェビナー告知メール」を送っているにもかかわらず、平均開封率27%以上を維持しています。マンネリ化しがちなウェビナー告知メールにおいて、いったいどのような工夫を取り入れているのでしょうか? ウェビナー実施企業のみなさん、ぜひご覧ください!

 

株式会社Bizibl Technologies 執行役員 COO 堅田 遼 さん
京都大学経済学部卒業後、不動産業界特化SaaSを提供する株式会社いえらぶGROUPに新卒入社。新規法人営業部責任者を務める。 2021年、株式会社Bizibl Technologiesに参画し営業責任者に就任、2023年7月より現職。 BtoB業界で活躍するマーケターをゲストに迎え、ウェビナー活用について徹底ディスカッションするプログラム「THE WEBINAR」発起人。

 

「Bizibl」でほぼ毎日ウェビナーを配信

まこりーぬ:Biziblさんはウェビナー配信ツールを提供する会社だけあって、自社のマーケティング活動もウェビナーを中心におこなわれていますよね。

インタビュー画像1

堅田:そうですね。自社サービス「Bizibl」を活用しながらたくさんウェビナーを実施して、まずは自分たちが「ウェビナーマーケティング」を突きつめ、そこで得たノウハウをお客様に還元しようとしています。一度開催したウェビナーは定期的に再放送しているので、ほぼ毎日なにかしらのコンテンツを配信している状態です。

まこりーぬ:私も先日御社のウェビナーに登壇させてもらい、再放送までおこなっていただきました。その節はありがとうございました! メールマーケティングの中身も、ウェビナー告知がほとんどでしょうか?

堅田:はい。会社からのお知らせや事例記事を送ることも時折ありますが、弊社から配信するメールの8〜9割はウェビナー告知です。新しく企画したウェビナーを中心に、週3〜4通は送っています。

 

読者を飽きさせない3つの告知メール

堅田:弊社のウェビナー告知メールには型がありまして、1回目はシンプルな告知メール、2回目は読み物中心のメール、そして3回目は登壇資料をチラ見せするメールを送っています。人気のウェビナーであれば、この3通で約50人ほど予約を獲得できます。

 

▼平均開封率・クリック率一覧

表_メルマガ数値

 

 

「ほぼ毎日ウェビナー配信中」のBiziblに聞く!告知メールで読者を飽きさせないための工夫とは?

 

まこりーぬ:2回目、3回目のメールはかなりボリューミーですね! 驚きました。

堅田:3回目の「資料チラ見せメール」は登壇資料からスライドを数枚抜粋して解説文を添えるだけなので、インターン生が約30分程度の工数で作成・配信してくれています。

一方、2回目の「読み物メール」は、私が1時間ほどかけてガッツリ文章を書いています。時間を割いているわりに、成果はまちまちなんですけどね。先日気合いを入れて執筆した「コンテンツマーケティングの名言5選」は、めちゃくちゃコンバージョン率が低い結果に終わりました(涙)。

もちろん、成功した読み物メールもあります。「弊社のウェビナーの失敗談をお話しします。」という書き出しで赤裸々にエピソードを綴り、「こんな失敗をしないための方法はこちらで学べます」とウェビナーに誘導した回は、多くの予約獲得につながりました。

 

インタビュー画像2

まこりーぬ:数字的にも工数的にも、「すべて資料チラ見せ告知にすればよいのでは?」なんて思ってしまったのですが……。なぜこの3パターンに落ち着いたのでしょうか?

堅田:登壇資料はウェビナー開催直前に完成することがほとんどなので、「資料チラ見せメール」は前日か当日にしか送れない、という現実的な事情もあります(苦笑)。

ですがそれ以上に、「自分が受け手だったとしたら、あからさまな告知メールばかり送ってくる会社のメルマガは購読したくないから」という理由が大きいですね。

それに有益なコンテンツを発信して、見込み客から信頼を得て、将来的なアクションにつながることこそがコンテンツマーケティングのよさです。だからメールにおいても「とにかくウェビナー予約が獲得できたらいい」ではなく、たとえコンバージョンにつながらなかったとしても、読んで役に立つ、読んでおもしろい情報を発信していきたいこの積み重ねの結果が、高い開封率にも表れていると感じています。

 

まこりーぬ:たしかに、週3〜4回ウェビナー告知を送っているにもかかわらず平均開封率27%超えって、すごいことですよね。時間を割いてでも読み物メールを届けている効果だと思います!

堅田:また、「お客様におもしろがってもらえるメールを作ろう」と考えたほうが、配信者側のモチベーションも上がるじゃないですか。読み物メールを書くのは毎回すごく大変ですし、そろそろ誰かに引き継がなきゃいけないんですけど、個人的に楽しい業務の一つなんですよね。

まこりーぬ:なるほど。メールを送り続けるためにも、配信者が楽しめるように設計することは重要なポイントですね。

 

顧客視点とリソースの折り合いをつけるために

まこりーぬ:改めまして、ウェビナー集客メールで成果を出すためのポイントはなんだと思いますか?

インタビュー画像3

堅田:「このメールが届いたらお客様はどう思うだろう」とつねに考え続ける、つまり顧客視点を徹底することと、「とはいえメールだけに時間を割くわけにいかない」という現実的なリソースの折り合いをどうつけるのかが重要だと思います。

そのため、「コンテンツの二次活用」は成果を出すためのポイントではないでしょうか。X(旧Twitter)でウケたポストをメールで引用したり、商談時にお客様から「参考になった」と喜んでもらえた話をメール本文に落とし込んだりと、私自身も積極的にコンテンツを再利用しています。半年前に作ったメールを再利用してそのまま配信するケースもありますが、開封率など数字が大きく下がったことはありません。

 

まこりーぬ:ウェビナーの再放送含め、Biziblさんはコンテンツの再利用を徹底されていますよね! しっかり見習いたいと思います。さいごに、ウェビナー集客メールにおいてこれからチャレンジしたいことを教えてください。

堅田:これから弊社の社員数が増え、ウェビナー開催頻度をさらに高めていく場合、「毎日ウェビナー告知を送らないと集客が間に合わない!」なんて事態が予想されます。そのため、すべてのハウスリストに一斉送信し続けるのではなく、受け手にあったコンテンツがタイミングよく届けられるような仕組みを整えていきたいですね。

実は今、「弊社サービスへの興味関心度」でセグメントしたリストに対して、試験的にステップメールを配信しようとしています。成果が出たら、ウェビナーやXでぜひ共有させていただきます!

まこりーぬ:新たな試みの結果、楽しみですね。堅田さん、本日は貴重なお話をありがとうございました!

 

まとめ

Bizibl Technologies社は、1回目はシンプルな告知メール、2回目は読み物中心のメール、3回目は資料をチラ見せするメールという3パターンでウェビナー告知をおこなうことで読者を飽きさせないよう工夫していました。

正直なところ、シンプル告知メールや資料チラ見せ告知メールを量産するほうがラクですし、短期的な成果であれば一定担保されると思います。しかしそればかりやっていると、中長期的には開封率が下がったり配信解除が増えたりと、成果が出なくなってしまう。そんなことに改めて気づかされた取材でした。

堅田さんが大切にされている「顧客視点」は、中長期的に成果を出し続けるためにやっぱり重要ですね。

以上、まこりーぬがお届けしました!

 

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まこりーぬ

しばしばマーケティング関係の取材記事を書きます。本業は株式会社LIGのマーケター、ご縁あって複数の会社で副業中。ファンシーなあだ名ですが当の本人は真面目です。どうぞお気軽に。
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