【海外記事】2016年のメールマーケティング10の予測

【海外記事】2016年のメールマーケティング10の予測

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2015年は、皆さんにとってどんな1年でしたか? メールマーケティングにとっては、「古くて効果のないもの」から「確実に効果の出るもの」とみられるようになり、メールが見直されてきていることを感じられた気がします。 さて、2016年はメールマーケティングにとってどんな1年になるのでしょうか? 今回は、海外のマーケティング系メディア「Campaign Monitor」の記事より、10人のスペシャリストが予測する2016年のメールマーケティングをご紹介します。 ※本記事は、「Email Marketing Prediction 2016」を元に、著者が執筆したものであり、翻訳の正確性を保証するものではありません。

予測1:メールマーケティング時代の再来

LitmusのChad White氏は、メールマーケティング時代の再来を予測しています。 その理由として、メールがモバイル戦略の中心となっていること、メールマーケティングで得られる顧客の行動データが、他のデジタルマーケティング施策にとって貴重な情報となることを挙げています。 モバイル戦略については、特に、レスポンシブメールの採用により、スマートフォンユーザの転換率を高めることに成功している事例が増えていることを述べています。 マーケティングオートメーション(MA)、営業支援(SFA)、顧客管理(CRM)の統合が進んでいますが、メールマーケティングがそれらに役立つデータを提供できるとしています。 予測1

予測2:Gmail最大の欠点が修正される?

Trendline InteractiveのAlex Williams氏は、Gmail最大の欠点が修正されることを期待しています。HTMLメールを作成する際に、担当者はGmailの存在に悩まされてきたはず。ご存知の方も多いですが、Gmailでは、他のメールクライアントでサポートされているいくつかのタグに対応しておらず、レスポンシブメールの表示が崩れるなどの問題が起きています。 実際にGmailが対応してくれるかどうかはわかりませんが、もし対応されたら非常に助かりますね! 予測2

予測3:ハイパーターゲットメールが当たり前になる?

ZURBのDaniel Codella氏は、顧客ごとに最適なタイミングで、最適なメッセージを送信する「ハイパー・ターゲット・メール」が当たり前になるだろうと予測しています。 根拠としては、マーケティングシステムの進化・一般化に伴い、多くの企業でOne to Oneマーケティングを実現するためのメールの自動化が進んでいること、メール・Webサイト・オフラインなど顧客の様々なタッチポイントを統合して管理できる基盤が整備されてきたことを挙げています。そしてこれはメールマーケティング担当者にとって、とてもエキサイティングなことだとも。 確かに、「もっと○○だったらいいのに」が、システムの進化によって少しずつ実現されてきている感じはしますね! 予測3

予測4:誰でも自由に編集できる、HTMLメールのテンプレート

Action RocketのElliot Ross氏は、HTMLメールのテンプレートの進化に期待を寄せています。 専門知識がなくてもHTMLメールを作成できる「エディタ機能」は、多くのメール配信システムに搭載されています。この記事をご覧の方でも、エディタ機能を活用してHTMLメールを作成している方は多いのではないでしょうか? エディタ機能の進化、キーワードは「モジュール」です。モジュールは、”部品”や”ユニット”のような意味を持ち、下の図のように「画像」のモジュールをドラッグ&ドロップでメール本文に設定・大きさも自由に変更できます。 既に海外のメール配信システムを中心に、このタイプのエディタは増えてきています。より直感的にHTMLメールを作成できるので、今後のトレンドになるのは間違いないと思います。 予測4

予測5:メールの自動化で、本当の意味での「One to One」マーケティングに挑戦

EnchantのPhilip Storey氏は、2016年はメールマーケティング担当者が、メールの自動化を真剣に考え始める年になるだろう、と予測しています。 メールの自動化は、ECサイトでカートに商品を残したままの顧客に購入をリマインドする「カート放棄メール」や、会員登録時の「ウェルカムメッセージ」など、少ないコストで大きな成果を出せる部分に限定して実施されてきました。これらは比較的簡単な自動化でしたが、多くの企業が成果を実感しています。 今後は、その成功が他の部分でも応用されるようになりそうです。最終的には、Webサイトを含めたすべてのチャネルで、顧客ひとりひとりに最適な情報が送られることが理想ですが、メールの自動化は、このような要望に高い成果を出すことができるでしょう。 予測5

予測6:コーディングHTMLメールの時代の終わり

Campaign MonitorのKraig Swensrud氏の予測は、先ほど登場したHTMLメールに関する予測4と似ています。 2016年には、HTMLメールをコーディングすることがなくなる、誰もがドラッグ&ドロップでHTMLメールを作成できるようになると予測しています。 現在は、一部のシステムにしか搭載されていないドラッグ&ドロップ式のHTMLエディタですが、多くのシステムで利用できるようになると嬉しいですね。 予測6

予測7:アニメーションを超えるキネティックメールとは?

FreshInboxのJustin Khoo氏は、同社の提供する「キネティックメール(Kinetic Email)」について紹介しています。GIFアニメよりも強力で、顧客の求めるコンテンツを提供できる、新しいメールです。 キネティックメールについて少し調べたところ、メールのコンテンツがWebサイトのように、クリックによってさらに詳細なコンテンツが表示される、といった動きが可能なようです。同氏は、動的なコンテンツにより、顧客にインパクトを与え、ブランド価値の向上につなげることができる、と述べています。 私たちにはまだまだなじみの薄いメールですが、日本に入ってくるのもそう遠くないかもしれません。 予測7

予測8:アニメーション表現がメールマーケティングを活性化させる

Email MonksのJaymin Bhuptani氏の予測は、メール内でのCSS3を活用したアニメーション表現が、メールマーケティングを活性化するというものです。 メールのコンテンツがアニメーションになることにより、開封率やURLクリック率を改善できるとしています。ただし、アニメーション表現がきちんと表示できるメールクライアント(メールソフト)は、今後増えていく必要があるとのこと。メールの表現は、メールクライアントの制約を受けることが多いですが、Webサイトの進化と同様に、より多彩な表現ができるような進化を期待したいですね 予測8

予測9:機械学習による、コンテンツ配信の自動化

Holistic Email MarketingのKath Pay氏は、メール配信システムに、顧客ひとりひとりに最適なコンテンツを自動で選んで配信してくれる進化を期待しています。 マーケティング担当者にとって、完全なOne to Oneマーケティングは理想ですが、その実現は非常に大変です。データの統合と分析、それに基づく判断をするには、多くの時間がかかります。 機械学習は、システムのアルゴリズムによって、これらを自動化してくれるもの。 既に、Amazonに代表されるECサイトで広く利用されています。顧客の行動やメールへの反応に応じて、顧客ごとに配信するコンテンツを判断することができます。 予測9

予測10:「メール」と「自動化」が結び付く時が、マーケター勝利の時

Email Vendor SelectionのJordie van Rijn氏は、2016年、メールマーケティングとマーケティングオートメーションが結び付くと予測しています。 今までのような一斉送信のメールから移行し、顧客の行動をトリガーとしたメール送信と、顧客を長期的に育成する「リードナーチャリング」と、顧客の検討意欲を点数化する「スコアリング」の採用が一般的になる、としています。 予測10

終わりに

いかがでしたか?日本国内ではすぐには実現しそうにないものもありましたが、海外のメールマーケティング担当者たちは、このようにメールの進化に大きな期待を寄せていることがわかりました。 多くの方が述べていたメールの自動化」と「HTMLメールの進化」は、確実に今後のトレンドになっていくと思いますので、私たちも引き続き様々な情報をチェックしていきたいと思います!
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メルラボ編集部

「Mail Marketing Lab(メルラボ)」編集部。メールマーケティングの効果を上げるためのさまざまな情報を発信します。
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