タイトルが読者の心の扉を開く“カギ”

「読ませる!」BtoBメルマガのつくり方①—タイトルが読者の心の扉を開く“カギ”—

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BtoBメールマーケティング担当者が知っておきたいメール&コンテンツ制作・基礎中の基礎講座

前回は、自社とお客様との関係を4つの段階に整理し、各段階に応じたコンテンツの検討方法を紹介しました。今回は、メルマガのライティングについて指南いたします。まずは、メルマガを受け取った人が最初に接する情報である「件名」…つまりタイトルについて考えます。

最重要!メール開封は8割が「件名」で決まる!

朝、出社してPCを立ち上げる。そしてメーラーを見るとメールボックスには、たくさんのメルマガが届いていることでしょう。しかし、開封せずに削除してしまうことも多いのでは?

これから実施しようとしているメルマガも同様で、メールそのものに「おやっ?」と思わせるものがなければ、開封されずにゴミ箱行きがオチです。では、中身を読んでもらうにはどうすればいいのでしょうか?

ある調査によると、8割の人が「タイトルを見てメールを開くか開かないかを判断する」とのこと。それぐらい、メールのタイトルは相手の心をひきつける重要なポイントです。タイトルで相手の興味をひき、「なんだろう」「見てみたい」と思わせる。ただの「件名」ではなく、しっかりと興味をひくようなキャッチコピーをつけることによって、効果はぐんと上がるのです。

では、効果的なタイトルをつくるためにはどのような点に注意したらいいのでしょうか。そのポイントを紹介していきます。

4つのUがカギを握る

メルマガのタイトルやコピーをつくるうえで、大切なポイントは4つあります。

4つのUタイトルで伝えたい4つのU

まず1つめはUseful(有用性)

「お得」「限定」といった期待感がなければ、受け手は開封しません。例えば、「より安くキャンペーンを利用できる」「知識を増やせる」など、受け手にとってのメリットをタイトルで明確に伝えることがポイントになります。

そして2つめはUrgent(緊急性)

「あとで読もう…」と開かずにいるメールは、その後も読まれないことがほとんどです。メールの開封を促すには「今すぐ読まないと意味がない!」という“早いもの勝ち”感を伝えなければいけません。例えば、【期間限定】や【10個限定】などといった言葉を入れてみると、開封を促すきっかけになる可能性が高くなります。

3つめに、Ultra-specific(具体性)

このメールに何が書いてあるのか、どんな内容なのかを具体的な短い言葉で伝えましょう。何が書いてあるか分からない、どんな内容か分からないという怪しいメールは開封されずにゴミ箱行きになってしまいます。

4つめがUnique(魅力的)

ビジネスパーソンは公私ともに、毎日膨大な量のメールを受信しています。開封してもらうためには、受信した多くのメールの中に埋もれず、「ぱっと見」で印象に残る要素がほしいところです。

例えば、タイトルに

  • 「業務効率化につながるおすすめのサービス」
  • 「営業マンの業務を改善してみませんか?」

…といったものでは、まず、内容が漠然として何を言いたいのが分からないだけでなく、どんなメリットがあるのかも具体的に伝わりません。また、あまりに当たり前のことを言っているだけでも興味を惹きません。

これを4つのUに沿ってタイトルを作ると次のようになります。

  • 「電話営業で売上が2倍になる“秘密”が分かる資料をプレゼント【1週間限定】」
  • 「2分で読める!電話営業で2分の1の手間で、売上が2倍になった企業が教える“秘策”」

いかがでしょうか。 このようにコピーを書き直すと、メール本文の大体の内容が分かります。

特に注意したいのが、ビジネスマンは時間のない中でメールを読んでいます。その中で、自分の興味関心があるメールを読みたいのではなく、「自分の業務に関して知っておいた方がよい内容」「知っているとメリットがあるもの」「業務改善につながりそうな内容」を優先的に読みたいと考えています。ターゲットがメールを開封するときの気持ちをよく考えることが、もっとも大事なこと。

伝えたい情報を読んでもらうためにも、相手の立場に立って作ったタイトルを見直してみてはいかがでしょうか。

まとめ メルマガを読んでもらえるかどうかのカギは「件名」にあり 件名を作る時は「4つのU」を意識すること

タイトルはメルマガの顔です。しっかりと“魅せ”て“伝わる”ように書きましょう。 次回はメルマガの基本構成について、考えていきます。

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鈴木 久仁香

ターゲットメディア株式会社執行役員。創業時よりBtoB企業のマーケティング支援業務に携わり、現在は主にBtoB企業のリード獲得、リードナーチャリング案件を担当しています。
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