営業の新規開拓リストの作り方は?ポイントも解説
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生成AIの活用が広がりを見せている今、「Gemini」や「ChatGPT」をはじめとする生成AIツールを日々の業務で使用している方が多いのではないでしょうか。
メルマガ作成においても、生成AIは強力なアシスタントになってくれます。本記事では、実際にメルマガ作成に生成AIを使ってみて分かった活用のコツや、具体的な利用シーンなどをご紹介します。
これからメルマガ作成業務に生成AIを活用していきたいと考えている方はぜひご覧ください。
まずは、メルマガ作成の業務において生成AIがどのように役立つのかを見ていきましょう。
※この段落でご紹介するのは、普段から生成AIをご利用の方にとってはすぐにイメージできる内容ばかりかもしれません。「活用のコツ」を早く知りたい方は、次のセクションへお進みください。
メルマガ作成において、代表的な活用例の一つが件名の作成です。
メルマガ担当者の方からは、「良い件名がなかなか思いつかない」「一人で考えていると同じような件名ばかりになってしまう」といったお悩みの声をよく耳にします。そんなときに、生成AIは件名を一緒に考えてくれる強力なパートナーとなります。
■ プロンプト例
以下のメルマガの件名を5つ提案してください。ターゲットはBtoB企業のマーケティング担当者、目的は新機能の紹介です。
なお、メルマガを開封してもらい次のアクションにつなげるためには、読者の目を引く件名であることが重要となります。後ほど「活用のコツ」のセクションで解説しますが、生成AIが出力した案をそのまま使うのではなく、さらに具体的にブラッシュアップしていくのがおすすめです。
メルマガの配信目的やターゲット、伝えたい内容などの情報を与えることで、生成AIがそれらを考慮したメルマガ本文のたたき台を作成してくれます。
反対に、人が作成したたたき台を読み込ませて生成AIでブラッシュアップするという使い方も有効です。「より共感を呼ぶ言葉遣いにして」「ビジネスパーソン向けに、親しみやすくも信頼感のあるトーンで書き直して」といった指示で、より質の高いものに仕上がります。
生成AIは、人間が見落としがちな誤字脱字や細かい文法ミスを素早く見つけ出す作業を得意としています。この特性を活かして、メルマガ配信前のチェックに活用しましょう。
■ プロンプト例
以下のメルマガについて、誤字脱字や文法的な間違いがないかチェックしてください。
意図せず読者に不快感を与えたり炎上につながったりする可能性のある表現を排除するためにも、生成AIは役立ちます。
■ プロンプト例
以下のメルマガに、差別的な表現、不適切な言葉、誤解を招く可能性のある表現が含まれていないかチェックしてください。また、より良い表現があれば提案してください。
ここから、メルマガ作成において生成AIを効果的に活用するためのコツをいくつかご紹介します。
ネットで検索すると、生成AI活用のための「プロンプト例」が多数ヒットします。中には、「あなたは優秀な〇〇です」といった役割の指定から始まり、条件を細かく記載した難解なプロンプト例も多く見受けられます。
ChatGPTが一般向けにリリースされたばかりの頃は、プロンプトのほんの少しの違いでアウトプットが大きく変化していたため、最適なプロンプトを知ることが非常に重要でした。しかし、生成AIの急速な進化により、以前ほど「上手なプロンプトを書こう」と意識する必要はなくなっています。
一度で完璧なアウトプットを得ようとせず、AIと対話するように「ラリーをしながら」作業を進めるのが効果的です。人が仕事をするときも、最初から完璧に仕上げようとするより叩き台を修正していくほうが、スピード感をもって質の高いものができますよね。
完璧なプロンプトを書こうと肩肘張らず、「この文の続きを考えて」「他の案は?」といったシンプルな指示を重ねながらAIにアシストしてもらうやり方をおすすめします。
プロンプトのワザとしてよく知られている「あなたは優秀な〇〇です」といった役割提示も有効な場合がありますが、それだけでは何をもって「優秀」とするのかが曖昧で、求めるアウトプットの方向性が伝わりにくいことがあります。
特にメルマガに関しては、自社のメルマガのトーンや型があるはずです。それとまったく異なる方向性のアウトプットが出てきた場合、修正の手間がかかってしまいます。
期待するアウトプットとの大幅なズレをなくすためには、過去に読者からの反応が良かったメルマガのサンプルを提示するなど、具体的なイメージをAIに伝えるのが効果的です。これにより、自社のメルマガのトーンや型に合ったアウトプットを得やすくなります。
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記事やメールを読んでいて、「AIっぽい文章だな」と感じた経験はないでしょうか?
生成AIは膨大なデータからパターンを学習し、確率的に妥当な単語やフレーズの組み合わせを生成するため、一般論や抽象的な表現が多くなる傾向にあります。これが「AIっぽさ」が生まれる原因の一つと考えられます。
読者の心に響くメルマガにするためには、表現を具体化しましょう。自社独自の調査データや数字、顧客事例、ストーリーなどを盛り込むことで、リアリティが伝わり読者の信頼を得やすくなります。
▼例
・「成功の秘訣」→「▲▲が〇倍になった秘訣」
・「多くの企業が」→「85%の企業が」
・「○○の効果があります」→「実際に試してみたところ〇〇でした」
生成AIは、メルマガ作成業務においても非常に強力なアシスタントになります。ぜひ本記事の内容を参考にしながら活用してみてください。
ただし、最終的な判断は人間が行うものです。そのため、メールマーケティングの基礎知識や自社の勝ちパターンを知っておくことが、メルマガで成果を出すための鍵になります。
メルラボでは、メールマーケティングに関するノウハウを多数発信しています。ぜひ以下の記事も参考にしながら、メルマガの成果向上を目指しましょう!
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