PDCAの回し方(2)【連載第11回】

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メールは、「出して終わり」ではありません。
PDCAを繰り返していくことで、どんどん改善していくことができます。
「開封率に関するPDCA」を例にとって、実際の運用のしかたをご説明します。

開封率に影響する可能性がある要素として、以下が挙げられます。

1)件名
2)差出人名
3)配信日
4)配信曜日
5)配信時間
6)配信リスト 等

今回は上記の中から、「差出人名」を例にとって、PDCAの回し方をご紹介しましょう。

【手順1】テストすべき項目を、ロジックツリーで書きだす

ロジックツリーとは、情報を分類・整理していくフレームワークの一つです。ロジックツリーを使うことによって、テストすべき項目を、MECE(ミッシー/ミーシー Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive モレなくダブりなく)に洗い出すことができます。

例)※下記は、テスト項目の一部を洗い出したものです(全てではありません)

【手順2】取捨選択を行う

上記の例でもわかるとおり、全ての項目をテストしようとすると膨大な時間がかかってしまいます。また、全ての項目が、開封率に大きく影響するわけではありません。

そこで、「この項目が、開封率に対して影響が大きいのではないか?」と予想されるものに絞って検証していくことで、効率アップを図りましょう。

例)下記のオレンジの部分のみに絞って、テストを実施する。

【手順3】 テスト結果の仮説を立てる

テストを実施する前に、「このような結果になるのではないか?」という仮説を立てておきましょう。
また、そのように仮説を立てた理由も、明記しておきましょう。
後で、検証をするときに、役立ちます。

例)

【手順4】テストする値を決定する

次に、実際にテストするときにどのような値を使うかを決定します。
結果の予想も立てておきましょう。

例)

この時点では、

・会社名は、グリーゼがいいのか?株式会社グリーゼがいいのか?Glieseがいいのか?
・名前は、江島民子がいいのか?えじまたみこがいいのか?エジマタミコがいいのか?Tamiko Ejimaがいいのか?
・社名を囲む記号は、【】がいいのか?<>がいいのか?≪≫がいいのか?
等はわかっていません。

しかし、あまり欲張りすぎるとテスト項目が膨大に膨れ上がってしまいますので、【手順2】取捨選択を行う でも説明したとおり、最小の労力で最大の成果を挙げる(最適解を見つける)ということを目指しましょう。

【手順5】配信する

テスト項目が決まったら、実際に配信してみましょう。
このとき【第10回】でお話ししたとおり

1)同条件でテストする
2)十分な母数に対してテストする
3)複数回テストする

等を、考慮してください。

【手順6】検証する

配信をしたら、必ず振り返りを行い、仮説が正しかったかどうか確認しましょう。

例)配信結果

上記のように仮説と異なった結果が出た場合、「なぜ、そうなったのか?」を必ず考えるようにしましょう。

例)

【手順3】 テスト結果の仮説を立てるで、あらかじめ仮説を立てておいたことによって、最適解が見つかるだけではなく、「受信者は、スパムメールを警戒しているのではないか?」という新たな仮説が得られます。

この仮説は、また次の別のテスト時にひとつの情報として活かすことができるのです。 ・・・いかがでしたか?
次回は、「件名」のPDCAのやり方をご紹介します。お楽しみに!

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江島 民子

コンテンツマーケティングの専門会社 株式会社グリーゼ代表取締役。最近は、コンテンツの設計だけではなく、コミュニケーションの設計からお手伝いする案件が増えています。
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