【調査結果】対応済み企業の割合は?Gmailガイドライン変更の影響を調査しました!
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2014年は、私にとってメールマガジン制作のお問い合わせが非常に多い1年でした。
お客様にご提案しても、「メルマガはもう下火」「もっと新しいものを」などと敬遠された時期もありましたので(ま、全部じゃないですけどね)、いやはや感慨深いものです。
そう、時代は再びメールマガジン。はっきりいって、追い風が吹きまくっています!
正しくいえば、「データベースマーケティング(DBM)を見直そう」という流れから、メルマガの新たな活用方法を模索する企業様が増えてきたということだと思います。
ですから、「いま再びメルマガがアツイ!」と言っても、かつてのように漠然と発行し続けているだけでは、“読まれるメルマガ”にはなれません。メルマガにも、トレンドに沿った正しい知識と戦略的な展開が必要になってきているんです!
メルマガで輝かしい実績を残せるか否かは、アナタしだい!
…ということで、今回はメルマガの歩みを振り返りつつ、今後知っておくべきメルマガの新潮流を読み解いてみたいと思います。
私の記憶によると、世にメルマガブームが訪れたのは2000年代前半のこと。
メルマガそのものは1990年代には存在していましたが、「メルマガなるものをウチもやりたいんだけど!」というお問い合わせがドッと増えたのは、ミレニアムイヤーを過ぎてからです。
しかし、メルマガブームは長くありませんでした。ブログや動画、ツイッターやフェイスブックなどのSNS、LINEをはじめとする無料通信アプリなどなど、次々と新しいメディアが登場、広告媒体として利用されるようになっていったのは、皆さんもご存知のとおり。個人のメールアドレスがないと届けられないメルマガよりも拡散性が高く、多くの人の目に留まるソーシャルメディアの世界へと、販促の舞台が移っていったのです。
ところが、昨年くらいからこの流れに異変が現れています。
それが冒頭でお話した「メルマガ回帰」の兆候です。
実際にいろいろな企業様とやりとりをさせていただく中で、こんなことがわかりました。
・ソーシャルメディアは、思ったより使い勝手がよくない
・ソーシャルメディアは、思ったより面倒なことが多い
・ソーシャルメディアは、思ったより儲からない
上記はあくまでビジネスユーズの話。ソーシャルメディアで企業発信を行うことは、実は、非常に大変なことなのです。ビジネス向けの運用ルールを熟知していないと、投稿内容はマト外れ、「いいね」は集まらない、あげくに炎上する…という事態にもなりやすい。
ひとたび炎上すれば、社会的信頼まで失いかねないくらい重みのあるものなのに、ソーシャルメディアはどうも「簡単・気軽にできる」というイメージがあるようなんですよね。
経験から申し上げますと、ソーシャルメディアを企業や商品のPRに活用するのであれば、きちんとした戦略を立て、専門スタッフを置いて終日対応するくらいの意気込みがないと厳しいです。それなりに手間とお金を費やさなくては成り立たないので、原稿制作・投稿・運用・監視を代行するビジネスもあるくらいです(わが社もやっていますが…笑)。
「ソーシャルメディアはスモールビジネスには向いていない」というのが私なりの結論。ロングテールでは有効な手段ですが、実益につながりにくい(というか見えにくい)からです。目に見えるほどの大きな波及効果を得られる企業は、ほんのひとにぎりだと思います。
大きな声では言えませんが、ソーシャルから撤退する企業も増えているのが最近の実態。
そして皆さん、「やっぱりメルマガに力を入れたほうが結果が出やすい」と声を揃えるのです。
多くの企業が、あらためてメルマガに力を入れはじめた2014年。では、2015年はどんなメルマガが成功をおさめるのでしょうか?
私の予想では、「顧客データベースのきめ細かな活用」が課題になると思います。
SNS全盛期にも、メルマガは静かに進化し続けてきました。メール配信システムでは、あらゆるデータを記録した高度な顧客データベースが構築されるようになり、顧客の動向や嗜好がかなり正確に把握できるようになりました。
それらをメルマガに反映することによって、確度の高いコミュニケーションを実現する。現状では、これが最先端のメルマガの姿。いわゆるメールマーケティングです。
今後カギになるのは、2000年代前半の第一次メルマガブームのときにはなかった、スマートフォンの存在。スマホの普及でだれもが日々大量の情報にさらされ、「自分と関係性が薄いものは即座に削除」という行動が染み付いています。
「このメールはあなたと関係があります!」「モノスゴク大事なメールです!」をいかにアピールするかが、開封される・読まれるメルマガの絶対条件です。
ですから今後は、顧客データベースの活用促進が非常に重要になります。
最近のメール配信システムは、読者のステータスによってメール内に表示する情報を差し替えることができる機能がついているので、そうしたものを使ってパーソナル性の高いメルマガを配信するのもひとつの手ですね。
関連ページ:宛先ごとに個別の情報を差し込み可能!配配メールの差し込み機能
おそらく、メール配信システムは今後もっと高機能になり、「使わないと損!」というべき機能をどんどん実装していくと思います。外部システムとの連携することで、複雑な作業も自動化できるようになるかもしれません。
データベース機能やレポート機能をフル活用しつつ、便利なメール作成機能などがあればどんどん試してみる。このようなチャレンジングかつアグレッシブな心意気があれば、「2015年の勝ち組メルマガ」になれること間違いなしです!
いかがでしたか?
システム系の話は「よくわからない」「面倒だから」と敬遠するメルマガ担当者さまも多いのですが、あまり難しく考えず、「もっといいやり方はないかな?」と直接メール配信会社に相談してみるといいかと思います。定期的に話を聞くと、内部施策では見つからなかった突破口が発見できることも多いハズですよ。
次回もお楽しみに!