BtoBメールのテンプレート作成(後編)【連載第10回】

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【復習】メールテンプレートを作成するための11のステップとは?

前回は、「メールテンプレートを作成するための11のステップ」のうち「ステップ8」までお伝えしました。まずは、11のステップを復習しましょう。 BtoBメールのテンプレート作成(後編)【連載第10回】 今回は、「ステップ9」以降を説明します。 BtoBメールのテンプレート作成(後編)【連載第10回】 件名に関して決めるべきことは、主に以下の2つです。

1)基本の形 2)開封率を上げるための工夫 ■1)基本の形 基本の形として、下記の➀~⑤のようなことをあらかじめ決めておくとよいでしょう。 先方の社名やお名前の差し込みを行うのか?行わないのか? 差し込みについては、「BtoBメールのテンプレート作成(中編)【連載第9回】」で詳しく解説しているので、ご参照ください。 ②自社名を件名に記載するのか?しないのか? とてもよくいただく質問です。 答えは、

・差出人名に社名が入っていない場合 ⇒ 入れたほうがよい

・差出人名に社名が入っている場合 ⇒ どちらでもよい

です。 ③自社名を件名に記載する場合、前に入れるのか、後に入れるのか? こちらも、とてもよくいただく質問です。 答えは、

・貴社と読者との関係性が密な場合 ⇒ 前に入れたほうがよい (「この会社からのメールなら、読まなくちゃ!」と思ってもらえる可能性があるから)

・貴社と読者との関係性が薄い場合 ⇒ 後に入れたほうがよい (「この会社からのメールなら、読まなくてもいいや」と思われてしまう可能性があるから) です。 ④自社名を件名に記載する場合、どのような記号で囲むのか? 【グリーゼ 江島】 または (グリーゼ 江島)が一般的です。 ⑤文字数に制限はつけるのか?つけるとしたら何文字にするのか? 文字数を明確に決めている企業さまは少ないようです。 ただ、あまり長いと後ろが切れてしまいますので、社名の手前までで35~40文字程度におさめている企業が多いようです。 今回例に挙げた「山田さま セグメント配信を活用することで売上が1.9倍になった事例をご紹介します」は、37文字です。 ただし、このくらいの文字数だと、パソコンでは全文字表示できますが、スマートフォンでは後半は切れてしまいます。 お取引のあるお客さまが、スマートフォンでメールを見る確率の高い業種・業態(IT企業など)の場合には、文字数を15文字前後にする または 「ここだけはどうしても見てほしい」というワードを前半15文字前後までに含める、ということを心がけてください。 今回例に挙げた「山田さま セグメント配信を活用することで売上が1.9倍になった事例をご紹介します」は、スマートフォンで15文字までで切られるとすると、「山田さま セグメント配信を活用す」までしか表示されないということになります。 2)開封率を上げるための工夫 BtoBの場合、開封率を上げるために、BtoCほど手練手管を使う必要はありません。 お客さまは、基本的に

○売上を上げたい

○営業成績を上げたい

などの「ニーズ」

○名刺入力に時間がかかりすぎている

○内定を出しても、三分の二が辞退してしまう

のような「課題」を抱えていますので、 貴社の、こんな「ニーズ」の参考になる事例をご紹介します! あるいは 貴社の、こんな「課題」を解決する情報をお届けします! という書き方をすればOKです。 特に工夫する点を挙げるとすれば、「できるだけ具体的に」ということでしょうか。 BtoBメールのテンプレート作成(後編)【連載第10回】 BtoBメールのテンプレート作成(後編)【連載第10回】 フッタでいちばん大事なことは、「法律で明記するように定められていることを、明記する」 ということです。 弊社のオフィシャルメールマガジンを例にとって、ご説明しましょう。 BtoBメールのテンプレート作成(後編)【連載第10回】 この他、通販を行っている場合には「特定商取引法に基づく表示」がされているサイトへのリンクも必要です。 BtoBメールのテンプレート作成(後編)【連載第10回】 全てのルールが整ったら、そのルールにのっとってサンプルメール(テンプレート)を作成しておきましょう。 その際、たとえば「展示会のご案内」「セミナー告知」などいくつかのパターンで書き分けが必要であれば、パターンごとのサンプルメールを用意しておくと、運用が始まってからスピーディに一定のクオリティを保ったメールを作成できますので、お勧めです。 以上で「メールテンプレートを作成するための11のステップ」の解説を終わります。 次回は、「トラブル対応」についてお話しします。お楽しみに!
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江島 民子

コンテンツマーケティングの専門会社 株式会社グリーゼ代表取締役。最近は、コンテンツの設計だけではなく、コミュニケーションの設計からお手伝いする案件が増えています。
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