営業の新規開拓リストの作り方は?ポイントも解説
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「メールやSNSでリンクを共有する際、長いURLは短縮URLサービスを使って短くするべき」という声をよく聞きます。しかし、短縮URLの利用にはさまざまなリスクもあるため、一概に短縮URLのほうが良いとは言えません。
メルマガなどお客様宛てのメール内で短縮URLを記載しようと考えている方は特に、どんなリスクがあるのかを知っておく必要があります。
本記事では、短縮URLを使用するメリット・デメリット、無料で使える短縮URLサービスをご紹介します。
短縮URLとは、Web上の長いURLを短く変換したものを指します。
短縮URLを生成するサービスにて、短くしたいURLを入力することで簡単に短縮URLを発行することができます。発行された短縮URLをクリックすると、短縮URLサービスのサーバーを経由してから正規のURLにアクセス(リダイレクト)する仕組みです。
長いURLではなく短縮URLを使用することで、見栄えが良くなるなどのメリットがありますが、注意点もあります。
まずは、短縮URLを使用するメリットをご紹介します。
複数行にわたる長いURLよりも、短縮URLを使用したほうが見た目がスッキリとします。これにより、レイアウトを崩さず表示できる、他の見てもらいたい箇所を目立たせられるなどの利点があります。
短縮URLサービスによっては、リンクのクリック数や、クリックが多い時間帯などのデータを提供しています。他にこういったデータを取得できるツールが無い場合は、短縮URLの利用が分析に役立ちます。
上記のメリットがある一方で、短縮URLの使用にはデメリットもいくつかあります。特に、ビジネスにおいて使用する場合は注意が必要です。
短縮URLを使用する際のデメリットの一つ目は、URL短縮サービスの終了によってリンクが無効になるリスクがあるということです。
お客様がリンク先ページにアクセスできない事態にならないよう、サービス終了がアナウンスされたらURL書き換えなどの対応が必要となります。あらゆる場面で短縮URLを使用しているとURL書き換えの作業に工数がかかってしまいますので、こういったリスクがあることを理解したうえで使用場面を検討しましょう。
短縮URLサービスで生成したURLは、別のサーバーを経由してから目的のWebページを表示させる仕組みになっています。そのため、ページの表示速度は通常よりも遅くなりがちです。わずかな差かもしれませんが、ページの表示速度が遅くなればなるほどユーザーは離脱しやすくなります。
短縮URLは、どのサイトに遷移するのかがひと目で分からず、悪質なサイトのURLとの区別がつかないため不信感を与えやすいというデメリットがあります。
実際に、メールやSMSで短縮URLを使い悪質なサイトへ誘導するのは、フィッシング詐欺やワンクリック詐欺でよくある手口です。そのため、短縮URLはクリックするのをためらう人が少なからずいます。
参考:SNS利用上の注意点 | 短縮URLの悪用 – 総務省『国民のためのサイバーセキュリティサイト』
ユーザーを不安にさせないための対策として、短縮URLを使う際は、どのサイトに遷移するのかをあわせて記載しておくとよいでしょう。
前述の通り、短縮URLはフィッシング詐欺やワンクリック詐欺でよく用いられるものであるため、メール内で短縮URLを記載すると迷惑メール判定を受けやすくなります。お客様にメールが届かない原因となってしまいますので、メルマガなどのメール内ではなるべく短縮URLを使わないほうがよいでしょう。
関連記事:迷惑メール判定されてしまう理由は?送信側ができる対策
長いURLを見せたくない場合は、HTML形式でテキストやボタンにリンクを設定するのがおすすめです。
関連記事:HTMLメールの「リンク」の効果や作成方法についてご紹介
最後に、無料で利用できる短縮URL発行サービスの中で、特に有名なものをご紹介します。
米国の企業が提供している「bitly(ビットリー)」は、世界中に多くのユーザーを抱える有名なURL短縮サービスです。短縮URLを発行するだけであれば無料で、ユーザー登録を行うと効果測定機能も利用することができます。企業向けの有料プランも用意されています。
「TinyURL」は、米国の開発者が2002年に公開した短縮URLサービスです。ユーザー登録無しで、無料で利用することができます。有料プランでは、独自ドメインを含めた短縮URLの発行や、分析などの便利な機能も用意されています。
短縮URLを使用するメリット・デメリット、無料で使える有名なURL短縮サービスをご紹介しました。どんなデメリットがあるのかを知ったうえで、効果的に短縮URLを利用しましょう。
特にメール内での使用については、迷惑メールと判定されてしまうリスクがあるため慎重にご検討ください。
関連記事:迷惑メール判定されてしまう理由は?送信側ができる対策
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