営業の新規開拓リストの作り方は?ポイントも解説
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マーケティングに携わるものとしては、メールマガジンの存在は王道中の王道の施策。しかし、それは現代のデジタル時代だからこその発想です。デジタルが発展する前から、現代に至るまで、長い歴史のあるツールがもう一つあります。それがダイレクトメール、通称DMです。
メールマーケティングが一般的になったこの時代、紙媒体はどうしても軽視される向きもあります。しかし、紙媒体は本当に古い施策なのでしょうか。今回はそんな紙媒体に関するお話をしたいと思います。
結論から言えば、DMの利用は私としてはアリ!DMの特性をしっかり理解して、タイミングやターゲットを間違えなければ、よい効果を発揮してくれることでしょう。
そのためにも、まずはDMがどういうものなのか、そしてメルマガとの違いはどんなところにあるのかをしっかり把握する必要があります。
では、さっそくメルマガとDMの違いを「コスト」「スピード」「効果」の3つの面から考えてみたいと思います。
まず、コストに関してですが、これは圧倒的にメルマガのほうがコストは安く済みます。DM、つまり紙媒体はどうしても制作する稼働以外にも、資材や郵送費などが掛かってきてしまいます。資材など見栄えにこだわればこだわるほど、どうしてもコストは上昇していってしまいます。反面、メルマガは月々のシステム利用料と人件費以外には大きなコストは掛かりません。コストを圧縮できる点はデジタルツールの特徴的な長所といっていいでしょう。
DMのメリットとしては、比較的デザインなどの自由度が高いことが挙げられます。
次にスピードについて。こちらもやはりメルマガのほうが圧倒的に早いです。DMには郵送という最後の工程がありますので、セールなど時期が限定されているものに対して通知しようとすると、その郵送期間を見越した制作が必要になります。
反面、メルマガは原稿ができてしまえば、大げさに言えばいつでも配信が可能になります。こうした配信の自由度は、チャンスのタイミングを逃さずにアプローチできるという魅力があり、メルマガの大きな長所であると言えるでしょう。
最後に「効果」。ここまでメルマガを持ち上げてきましたが、おそらくこの部分がDMが生き残っている理由でしょう。効果のほどについては、どちらかに優劣をつけるものではないですが、DMにはこれまでのマイナスを帳消しにするくらいの特徴があります。
まず、デジタルと違って現物が手元に残るということ。一度見たメールを見返すことはあまりありませんが、手紙となると見返す人も多いはず。つまりDMはメール以上に効果の持続期間が長いのです。
そして、興味喚起の力もやはりリアルなものに一日の長があります。デジタルだとどうしても読み飛ばされがちな情報も、現物を目の前にするとしっかり読み取ろうとする傾向があるように思います。また、デジタルに不慣れな方々に対してはDMは絶大な力を発揮するのです。
このように、メルマガ、DMにはそれぞれ際立った特徴があり、それぞれを補え合えば、よりマーケティングの効果を高められる、というのが私の結論です。
たとえば、配信のハードルが低いメルマガを日常的なコミュニケーションとして利用して、セールや新商品など大きな商機となるタイミングで、DMを配布するメルマガ主体の施策が考えられます。
それとは逆に、スポットスポットでDMを送るコミュニケーションを行った上で、商品を購入した人に対して、追客メールをメルマガで実施するというDM主体の施策もあります。
また、送るターゲットの年齢層に応じて主体を変えるということも考えられますね。
いかがでしたでしょうか?どうしても新しいツールが入ってくると、前の世代のツールは軽視されがちです。しかし、ツールが違う以上、まったくの代替になるものはないのです。そのものしか持ちえない特徴をしっかり把握して、新旧織り交ぜてツールを使いこなすことで、新たなチャンスが見えてくるかもしれませんよ!