編集後記を書く【連載第8回】

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前回までに、メールの件名・導入文・目次・本文の書き方について、お話ししました。

今回は、「編集後記」の書き方について、お話しします。
・・・と言うと、「えっ?BtoBメールに編集後記なんて要るの!?」とびっくりされる方も多いと思います。

もちろん、一般的なメールには必要ありませんが、「メルマガスタイル」のものには、BtoBだからこそ「編集後記」を入れるべきだと私は考えています。

それはなぜなのか?

まずは「編集後記」とは何なのか、というところから、私が「編集後記」をお勧めする理由、そして実際に何を書けばいいのかということをご紹介します。

「編集後記」とは?

では、そもそも「編集後記」とは何でしょうか?

「編集後記」とは、主に雑誌や社内誌、PTA広報誌や書籍などで、編集者が記すあとがきのことです。

「編集後記」では、その記事のメイントピックが触れられていたり、編集時には書くことが出来なかった編集者の正直な感想や裏話などが書かれていることが多いです。

そのため「編集後記」によって、普段はわからない編集者の人柄を読者に伝えることが可能となっています。読者に親近感を抱いてもらうことができる貴重な機会となります。

BtoBメルマガに「編集後記」をお勧めする理由

BtoBのメルマガは、とかく「硬く」「つまらなく」なりがちです。
あまりくだけて楽しく書くわけにもいかないし、内容的にも展示会やセミナーのご案内などワンパターンになってしまいがち。

そんな中で、唯一「人間らしさ」「書き手の顔」を見せることが許されているのが、「編集後記」なのです。ですから、BtoBメルマガには「編集後記」はとても有効。

「○○社のメルマガは、編集後記が面白いからいつも読んでいるよ!」と言われるようになったら、しめたものです。

では、具体的には、「編集後記」に何を書けばいいのでしょうか?

BtoBメルマガの「編集後記」には何を書けばいいのか?

「ぜひ展示会にお越しください」
「セミナー会場でお待ちしています」

・・・等は、NG。

なぜなら、「編集後記」の目的は、「人間らしさ」「書き手の顔」を見せて、毎号楽しみにしていただくことだからです。

ですから、以下のようなものがお勧めです。

➀クスッと笑えるような話
例:

新しいスタッフが増えたので、先日歓迎会を開きました。

そのスタッフが、自己紹介のときに「物真似が得意」だというのでやらせてみたところ、
CMの菊川怜(ハヅキルーペの上に座るヤツ)の物真似でした。
意外と細かいところまで似ていて、やんやの喝采に。
調子に乗って、「次は、ソフトバンクの菊川怜をやりま~す」と自分のスマホの上に座ったところ、
なんと画面にヒビが入ってしまいました(笑)

それ以来、彼女は、「キクカワ」と呼ばれています 。

このように社内の話を書くときは、「楽しそうな会社だな」「みんな仲がいいんだな」と、読者に好印象を持ってもらえるように心がけましょう。

②トホホな話(自虐ネタ)
例:

皆さん、クリスマスはいかが過ごされましたか?

私は、友人主催の「ぼっちの会」に参加しました。

「ぼっち」というのは「ひとりぼっち」、つまり一緒に過ごすカレシ・カノジョがいない人のことです。
シングル同士の会なのですから、当然そこで新たな出会いが生まれるのでは!?と、ヒソカに期待して行ったのですが・・・
参加していたのは、なんと「ぼっちが大好き」な人ばかり。
「俺のネコ自慢」とか「俺のプラレール自慢」とか「俺のボーカロイド自慢」とかを延々聞かされて帰ってきました。
皆さんに、「カレシができました報告」ができるのは、まだまだ先になりそうです。

トホホ。

このように自虐ネタを書くときは、「楽しい人だな」「親しみやすい人だな」と、読者に親近感を持ってもらえるように心がけましょう。

③共感できる話
例:

先日は、娘の小学校最後の運動会でした。

3年生までは、クラスで一番のチビ。身体も弱く、体育はいつも見学だった娘。

休み時間には、一人で本を読んだり絵を描いたりしていることが多かったようです。

それが、バスケを始めた頃から急に背が伸び始め、友だちも少しずつできてきました。

そして、運動会では、なんとリレーの選手に。
バトンを持って力強く走る彼女を見て、「大きくなったな」「中学に入ったら、
どんどん親離れしていくんだろうな」と思ったら、ぐっとこみあげてくるものがありました。

このように自分の家族の話などを書くときは、押しつけがましい印象になってしまったり、自慢に受け取られてしまったりしないように心がけましょう。

「うんうん、わかる わかる」と、読者に共感していただけたら大成功です。

BtoBメルマガの「編集後記」を書く際の注意点

これまで、「編集後記」に書く内容についてお伝えしてきましたが、ここからは実際に書く際の注意点について説明していきたいと思います。

最も重要なのは、伝えたいことを明確にして簡潔に書く、ということです。

特にメールの編集後記ともなると、他の媒体に比べて短くなるケースが多いと思いますので、読者に対して伝えたいことを明確にして、簡潔さを意識するようにしましょう。

編集者として様々な苦労や感想があると思うので、その中でも一番読者に伝えたいことをピックアップして、記事に起こせばいいのです。

正直な気持ちを綴る事によって、あなたの人柄が読者に伝わって、親近感を抱いてもらうことができるでしょう。

BtoBのメルマガの場合、くだけすぎた表現は避けたいですが、読者が親しみを感じることができるように、ある程度フランクな文体を意識すると良いでしょう。

「編集後記」の上級技

実は、「編集後記」には、BtoBならではの上級技が存在します。

以前、BtoBでは「差出人名(From)」に、担当営業の名前を差し込めると効果的と書きました。もし、「差出人名(From)」を担当営業の名前で出せるのであれば、「編集後記」も各担当営業のエピソードにできればベストです。

このようなことを実現するためには、かなり高機能なメール配信システムが必要ですが、「メールでここまで出し分けすることもできる」ということは、覚えておくとよいでしょう。

次回は、BtoBメールでも最近増えてきたHTML形式についてお話しする予定です。お楽しみに!

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江島 民子

コンテンツマーケティングの専門会社 株式会社グリーゼ代表取締役。最近は、コンテンツの設計だけではなく、コミュニケーションの設計からお手伝いする案件が増えています。
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