メルマガに載せたコンテンツをすべて見てもらうには?
- メールマーケティング
前回は、第二次メルマガブームの到来(笑)と、最新トレンドである「メールマーケティング」に乗り遅れないための方法についてお話しました。
メールマーケティングというとコムズカシイようですが(そして前回も長々と語っていますが)、結論としては、超カンタン。
「困ったらメール配信会社に聞くべし」 これにつきます!
「最近、開封率が低い」「人気商品なのにクリック率が下がった」なんていうときは、件名やコンテンツの工夫も大切ですが、メルマガの体裁そのものが時代とマッチしなくなってきている可能性もあります。メール配信システムには、いろいろな機能がありますから、それらを活用することによって、メルマガそのものがリフレッシュすることも十分考えられますよ。
読者のメーラーに集まる大量の情報に、ウチのメルマガが埋没しているかもしれない――。 そんなときは、いまと違うやり方がないか、直接相談してみてはいかがでしょうか。
さて、ここからが今回の話(毎度、前置きが長くてスミマセン)。 先ほど、「メルマガの体裁そのものが時代とマッチしなくなってきている」という話が登場しましたね。
実はコレ、いま多くのメルマガで起きている現象。 長年、丁寧にしっかりとしたメルマガを作り続けている企業様から「なぜか最近、読者の反応がよくない」とご相談をうけることが増えています。
その理由は、読者感覚とのミスマッチ。
まだこのことに気付いていない企業様が非常に多いです! このままではズレはどんどん広がるばかり。解決方法をいまからお話したいと思います。
かつてのメルマガは「一通入魂」(「1通のメルマガに魂を込める」の意)。 配信にあたっては十分なスケジュールをとって準備期間にあて、メルマガ用にカメラマンやデザイナーを投入し、きっちり作りこんだハイクオリティなメルマガで読者の目を楽しませる…そんな時代も確かにありました。
ところが、昨今は違います。
現代のメルマガ読者は、過剰なほど大量の情報にさらされています。スマートフォンでメルマガを読む人も増え、モノによっては9割がスマホ閲覧というメルマガも存在しています。 そのような事情を鑑みれば、重厚に作りこまれたメルマガは「重すぎる」。
あくまで私の感覚ですが、最近のメルマガ読者は、内容の濃さやデザインの美しさよりも、自分とのマッチングや値段を重視する傾向が強いです。スマホの小さなディスプレイをフリックしながら、瞬時に情報の「要・不要」を判断している…といった感じでしょうか。
そのような場では、「軽く」「すばやく」「よい情報」を提示するメルマガが求められます。 「軽く」とは、ボリュームのこと。 「すばやく」とは、次回配信までの間隔、配信頻度のこと。 「よい情報」とは、個々の読者にマッチしていて、あたかも「自分宛てへのメールだ」と思っていただくことが重要です。
個々の読者にマッチした「よい情報」を作るには、極端な話、toC向けメルマガであれば、ターゲット顧客の「職業」「お住いの地域」などの基本情報から、「直近購入日」「来店頻度」「購入金額」などの行動情報までを、toC向けメルマガならターゲット企業の「業種・業態」「企業規模」、WEBサイトの行動履歴などを把握したうえでの詳細かつ有益なコンテンツを作成することが出来れば言う事は無い、とは思いますが、このような情報の取得・分析を行うためには多大なる時間と労力がかかってしまいます。
そこで、メルマガを”少ないボリューム”にまとめて、”途切れる事なく定期的に配信し続け”ることで、配信後に溜まった「メルマガの効果測定結果から読者の好みを見極める」ようにします。効果測定で読者の好みを見極めることで、個々の顧客にマッチした、読者の興味を引く内容のメルマガを届けることができます。
現代の読者は大量の情報から自分にとって重要なもののみをピックアップしています。大量な情報の中に自社のメルマガが埋没しないように読者の「心に響く」「思いが届く」メールを作っていきましょう!
では、時間をかけずに簡単に読者の心を惹きつけられるようなメルマガを送るためにはどうすればいいのか?
そのメールマーケティングのコツを次で詳しくご紹介いたします。
現代の読者は大量の情報から自分にとって重要なもののみをピックアップしています
「One To Oneメルマガ」にシフトする場合、ちょっとした工夫をすることでメルマガ制作はうんとラクになります。HTMLの形式だと開封率を取ることが可能なので開封率とクリック率を計測して読者の興味度合いを検証してみましょう。
例えば製品Aと製品Bのメールを送り効果測定を取ることで、読者の興味度合いを計測することができます。「読者にウケるコンテンツが分からない」「今までメルマガを送ったことがないのでどうすればいいかわからない」こういったお悩みを抱えている場合はとりあえずメールを送り、読者の反応を見てみましょう!
HTMLの作成方法としては、すでにサイト内で使用している画像やテキストデータをそのまま流用し、無料のHTMLエディターを使ってカンタンに作ることもできます。専門的な知識がないスタッフでも対応できるので、量産体制をつくるのも難しくありません。そして、メルマガ作成の際の1つのコツが「メルマガ1通に対して1つのコンテンツを全てファーストビューで見られるように完結させる」です。メールを開いたときに要点がまとめられていて内容が頭に入ってきやすいと読者からしても嬉しいですよね。
重要なのはむしろ、読者にマッチした「よい情報」をピックアップして、うまく活用できるか。 「One To Oneメルマガ」の場合、メルマガにビジュアル的なクオリティは求められていませんが、内容についてはかつてないほど厳しく見られています。
「ここのメルマガは、いつもグッとくる商品を紹介してくれるなぁ」と印象づけられれば、毎号かならず開封してくれる読者となり、サイトそのもののファンになり、末永いお付き合いに発展させることもできるはずです。
前回もお話したように、最近はメール配信システムの機能は優秀なので、メルマガ初心者でも見やすい効果測定の画面はもちろんのこと、読者の過去のクリックから閲覧ページを割り出し、興味関心の傾向を割り出すのはカンタン。さらに、差し込み機能を利用して、件名や本文に読者の名前を差し込み、効果的にアピールできれば、徐々に読者から信頼を得ることができます。
クラウド型のメール配信システムでは、レコメンドエンジン(ユーザの購買履歴やサイト内行動を解析して、興味関心にあわせた最適な商品をピックアップするシステム)と連携したレコメンドメールがトレンドです。
ここで大事なのは、商品のヨコ展開。 ファッションを例にとってお話すると、読者にオススメのジャケットにあわせて、ボトムスやベルト、靴までコーディネイトして見せると効果的です。
ショップの店員がウマイと、買う予定がなかったものまでつい購入してしまうことがありますが、メルマガでもその役割を請け負うことができるということ。物販だけではありません。情報サービスなら、オススメのサービスと関連するセミナーや資料のダウンロードをすすめることもできますよ。
企業目線で「売りたいもの」ではなく、「読者と関連性が高いもの」をセレクトすることが最重要ポイントなので、覚えておいてくださいね!
いかがでしたか?
これからのメルマガは、育て方しだいで「優秀な販売員」や「デキル営業マン」になる可能性が高いということ。
「メルマガ」という媒体の固定観念にとらわれず、「対面販売ならどんなふうにお客様に接するだろうか?」と考えてみてください。メルマガのレイアウトは、お店の商品ディスプレイにあたるもの。メルマガ内のテキストは、接客の声かけと同じです。
「メルマガとはこうあるべき!」から脱し、読者との新しいコミュニケーションツールとして、積極的に活用していきましょう!