【保存版】メルマガの最適化どうする?読者の受信環境別、メール作成の注意点

【保存版】メルマガの最適化どうする?読者の受信環境別、メール作成の注意点

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読めばスッキリ!リピーターを作り出すメール・マーケティング

なぜ表示崩れ!?読者の受信環境によって表示が異なるジレンマ

メルマガ配信につきものの、表示確認作業。 ご存知のとおり、HTMLメールは、読者のメール閲覧環境やメールソフトによって表示に違いが出るため、複数の受信環境でチェックする作業が欠かせません。

読者がなにでメルマガを見ているのか」は、非常に大事な要素。 かつては、Outlookをはじめ、パソコンで一般的に利用される複数のメーラーで表示確認を行うぐらいでしたが、いまではWebメールやメールアプリを利用する人も増えてきました。

きっちり作りこんだつもりでも、特定の環境下では大きく表示が崩れたり、画像が正しく表示されなかったり…ということは珍しいことではありませんよね。

専門知識がある人なら「あ、はいはい。これはね…」と原因を見つけ、ぱぱっと手を打つことも可能ですが、「担当者が外出中!」「そもそも担当者とか存在しないんですけど!」といった理由で、私のところにSOSが来るケースが時折あります。

そこで今回は、閲覧環境ごとの特徴とメール制作の注意点をまとめてみました! 困ったときに役に立つ…かもしれないので、ぜひブックマークしておいてください(笑)

閲覧環境ごとに見る、発生しやすいパターンと解決策

まずは読者の閲覧環境をざっくり分類してみましょう。

(1)プロバイダメール(パソコン) (2)Webメール ・パソコン ・スマホ (3)キャリアメール ・スマホ ・フィーチャーフォン

それぞれの「あるある」と制作時のポイントをひとつひとつ見ていきましょう。

プロバイダメール

@ocn.ne.jp、@biglobe.ne.jp、@ybb.ne.jpなど

いわゆるパソコン向けのHTMLメールですが、読者がどのメーラーを使っているかによって見え方はだいぶ異なります。設定によっては、HTMLメールそのものを許可しない場合もあります。

解決策は?

レイアウトはテーブルで組む、画像はサーバにアップして絶対パスで記述、縦線はなるべく使わない、背景に画像を使用しない、altを設定する、容量はなるべく軽く…などなど、HTMLメールの表示を安定させる基本ルールはいくつかあります。しかし、それでもどのメーラーでも完璧に表示できるわけではなく、WEB上にランディングページとしてメルマガのデータを用意しておき、「見えない方はこちら」で飛ばすやり方が、一般的な解決策です。

Webメール

@gmail.com、@yahoo.co.jp、@outlook.jpなど

○パソコン

いわゆるフリーメールがこれに該当します。使っているWebメールによっても見え方が異なりますし、OSとブラウザによって表示が変わることがあります。

解決策は?

基本的にはプロバイダメールと同じ考え方。HTMLメールの基本ルールを踏襲する他、「見えない方はこちら」ページの設置は必須ですね。Webメールに特化して言えば、サーバ側の脆弱性対策などで突然表示されなくなることも時折あります。各Webメールに関連するリリース情報等は配信前にチェックしておいたほうがいいでしょう。

○スマホ

スマホの場合、ブラウザでWebメールを閲覧するパターンと、アプリから閲覧するパターンが考えられます。基本的にパソコンでの閲覧と同様に考えてOKですが、端末の世代やアプリのバージョンによってかなり表示に差があります。特にAndroidは要注意です。

解決策は?

スマホ向けメールとパソコン向けメールを1つのソースで送るのであれば、レスポンシブデザインで制作するのがもっとも安定的な方法。管理もしやすいですし、修正対応も少なくて済みます。ただし、レスポンシブはブラウザに合わせて表示の選択を行っているため、重くなってしまいがち。表示に時間がかかることがあります。なるべく軽く、コンパクトな作りを心がけましょう。

キャリアメール

@docomo.ne.jp、@ezweb.ne.jp、@softbank.ne.jp

○スマホ

「メルマガをスマホで見る派」と言えば、たいていこちらが該当します。最近、いちばん増えている層ですね。スマホのキャリアメールでは、PCと同じく画像を読み込みに行く形式と、画像添付する形式の2通り。後者はいわゆるデコメですね。「画像読み込み」形式では、HTMLメールが正しく表示されますが、「画像添付」形式では、HTMLメールで画像が表示できません。

解決策は?

スマホユーザが読者の中心のメルマガであれば、通常のHTMLメールに加えて、画像添付形式(デコメ)での制作が必要になります。また、マルチパート配信にして、テキストメールも表示できるようにしておくことが多いですね。スマホ閲覧前提のHTMLメールについては、画像を大きめにして、複雑なテーブルは組まないことがポイント。正しく表示されていても、込み入ったデザインのものは見にくいと敬遠されることもありますよ。

もう少し詳しく解説すると、どのキャリアのドメインを使っているかや、デバイスがiPhoneなのかAndroidなのかで、HTMLメールを読み込める(表示できる)かどうかが異なります。基本的に、iPhone環境でHTMLメールを受信した際は、世界基準としてメールアプリで開くことになっていることから、メールをきちんと表示することが可能です。一方でAndroid環境の場合は、キャリアに関係なく画像を外部参照するHTMLメールはうまく表示されないことが多いです。ただし、auはアップデートにより表示できるよう変更がなされています。

使用キャリアはドメインで判断することができますが、環境までは把握しづらいため、キャリアでのセグメント配信はあまり意味がありません。メールの開封時などに取得できるユーザーエージェント情報に基づいて、デバイス×キャリアで送りわけ配信してみるのも解決策のひとつです。

また、端末情報を正しく取得できない場合は、思い切ってHTMLメールを送らないというのが最もシンプルな対処法です。HTMLメールをむやみに送ってしまい、結果としてメルマガ読者の離脱が起きてしまうことが最悪のシナリオです。

スマホユーザがかなりの割合を占めている昨今、キャリアメールへのメルマガの対応はきちんとしておきたいですね。

○フィーチャーフォン(ガラケー)

いわゆるガラケーで受信できるのは、「画像添付」形式(デコメ)のみ。最近はスマホに押され気味ですが、ガラケーユーザは健在。いちばんやっかいなのは、キャリア・端末によって閲覧できる容量が異なること。それもかなり差があります。文字数制限があるので、テキストメールでも途中で途切れてしまう可能性があります。

解決策は?

容量をコンパクトにつくることが第一。「いかにして情報を盛り込むか」ではなく、「いかにして情報を絞り込むか」に視点をシフトしたほうが賢明です。キャリアによってだけではなく、機種によっても受信制限が異なることを考えれば、管理しやすいテキストメルマガ1本にしたほうが、安定配信が望めるでしょう。


それぞれの受信環境で、大きな違いがあることをご理解いただけましたか?

私なりの結論は…「すべての受信環境を網羅するのは無理!!

投げやりじゃないですよ(笑)。 これだけたくさん違いがあるのですから、あっちを立てればこっちが立たず…という状況になるのが当たり前。どこまで対応するのか線引きし、そこから外れたものは諦めるという潔い決断が必要なんです。

要は、配信対象によって表示確認作業を行う範囲を決めること。

配信対象が10代の若者であれば、閲覧環境はスマホである可能性が高いですし、20代以上のビジネスパーソンは、Webメールをフル活用しています。中高年の方ならば、パソコンのプロバイダメールで閲覧することが多いですよね。 「よし、もうガラケーのキャリアメールはチェックをやめよう」と決めることも、作業の手間を考えれば有意義な決断だと思います。 コア読者を見つめ直し、表示チェックを集中強化することが、これからの時代には必要です!

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米澤 信弘

株式会社ライトアップでメールマーケティング施策やコンテンツ制作のプロデュースを担当しています。愛読書は北方健三先生の大水滸シリーズです。
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