HTMLメルマガの効果を最大化する心理コントロール術<男性読者 獲得編>
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男女の心理構造の違いを生かしてHTMLメルマガを作ってみよう!
第19回、
20回では、シニア層狙いのHTMLメルマガの作り方についてお伝えしました。
10年、20年先まで、長くショーバイを続けるためには、「人口減少、超高齢化」という事実とも向き合ったほうがいいに決まっています。
そのうえで、メルマガを武器にしてマーケット拡大を狙っていこうよ、というお話でした。 自社サイトのファンを増やし、多くの読者に愛されるHTMLメルマガを目指すならば、ひろーいターゲット属性を設定するのが効果的。
「シニア層」というのもかなり広めですが、今回はもっと枠を広げて考えます。 すなわち、
男か。
女か。 HTMLメルマガのターゲットとしてはザックリすぎるようですが、男女の違いはかなり大事なポイント。男性心理、女性心理をうまく利用したメルマガ作りをすると、かなり効果を期待できるはずです。 男女の考え方・行動の違いは、みなさんも日常生活の中でいろいろ経験なさっているのではないでしょうか。
男「言わなくてもわかるだろ」
女「言葉で示してくれないと不安」
男「説明が面倒だから話すのをやめよう」
女「どうしてもアナタにわかってほしい」
男「欲しいものはコレ」
女「コレがほしいけれど、アレも気になる」 …などなど。個人差はあるにせよ、「そういう傾向がある」ということは同意いただけると思います。たぶん(笑)。 男性と女性の考え方の違いは、心理学や脳科学の世界でも長年注目されてきたことです。
買い物ひとつ取っても、男性と女性ではまったく違う視点から売り場を眺め、あれこれ考えたり、行動を決定したりします。 難しい理由はさておき、男女に違いがあるならば、それを開封率・クリック率向上施策に生かせないか?と考えるのがメールマーケティングの世界。 今回は、HTMLメルマガにおける男性の心理に注目してみましょう。
クリック行動を誘うためのメルマガコンテンツのポイント、コンバージョン率を高めるための伏線の作り方などをお話します。
現実を紡いで夢を見る者、汝の名は男なり
男性は、製品の機能や性能など、現実的な要素が購買のきっかけになりやすいと言われています。
一方で、女性は見た目の好みやカラーバリエーションなど、情緒的な要素が購買のきっかけになることが、けっこうあるんじゃないでしょうか?
これは偏見でも当てずっぽうでもありません。さまざまな購買行動のマーケティング調査で、遠からずな分析結果が導き出されています。 家電品をあれこれ見比べて細かく分析したり、新製品のスペックをじっくり眺めたり…といったことが大好きなのは、圧倒的に男性が多いですよね。「カワイイ~」とか「色がキレイ」といったことでテンションが上がるのは、どちらかと言えば女性の方です。 さて、男性の話。
機能や性能という現実的な要素が男性の心理を大きく占めているとしたら、メルマガでもそれを利用しない手はありません。 私がメルマガ製作でよく使う小手先テクニック(笑)は、製品機能を応用して利用シーンをいろいろとイメージさせてあげること。 たとえば、扇風機をプッシュするHTMLメルマガだとします。 電気代や静音性、パワーなどいろいろなポイントがあると思いますが、もうひと押しするならば、「部屋にこもった汗のニオイにも!」「室内の防カビ対策に適した機種」なんていうひと言を画像に添えておく。 ユーザが体で感じているダメージから、メリットを紡ぐ方法ですね。 もともと持っている製品知識に加えて、「こんなふうにも使えるな」「あんなふうに使ってもいいか」と利用シーンのイメージが増大するだけで、男性にとっては買うべき理由に直結します。 男性には現実を紡いでその先に夢を見せることが有効、というわけです。 男性向けのHTMLメルマガにおいては、このような「プラスαの価値」の演出方法がクリック率を左右することがありますので、ぜひ試してみてください。
ボリュームコンテンツも男性向けメルマガならアリ?
男性の場合、メルマガを情報源のひとつとして活用している可能性が高いです。少なくとも私がこれまで携わってきたメルマガ制作では、そういう傾向がありました。 では、男ゴコロに響くメルマガコンテンツとは、いったいどんなものなのでしょうか?
1.知的好奇心を満足させてくれる
男性は「モノを知り、モノを語る」ことに喜びを感じる性。すでに持っている情報に加えて、「+αの情報や知識を得たい」という意識を持っている人が多いと思います。専門的な話になるほど、ついじっくり読んでしまいます。業界最新ニュースや開発秘話など、ひとつは読み応えのあるコンテンツを用意すると、それ目的でリピーターになり、毎号開封してくれる可能性もあります。
2.プロや専門家の言葉を聞ける
男性はプロや専門家が語っている言葉が好きです。興味の対象に対して、自分より深く知っている存在をリスペクトしているようなところがあると思います。その道を極めた人が語るアレコレ、愛用品、カバンの中を紹介するコンテンツなども響くと思います。一流と言われているようなその世界の達人が物申せば、つい「フンフン」と耳を傾けてしまうんですよね。 一般的にボリュームのあるコンテンツを毎号送り続けることは、それだけでクリック率を下げてしまうことがあるのですが、男性の場合は「読む価値あり」と判断すれば、魅力あるメルマガとして愛読し続けてくれると思います。 ただし注意がひとつ。
知識欲旺盛な男性のウケを狙ったコンテンツは、「そこしか読んでもらえない」という悲しい結末になることも。
コンテンツの配置箇所を下の方にする、「続きはこちら」でサイト誘導を図るなど、ちょっとした「じらし」も必要ですよ。 製品とコンテンツを絡める場合は、クリックボタンはひとつではなく、いくつか配置してその気になったらすぐ押せる状況を作ってあげること。 知的で読み応えがあり、男性ならではの性急さにも応えられるメルマガ。
なかなか難しいですが、ひとたびココロを掴めばいろいろな応用が可能ですから、できそうなことからチャレンジしてみてください。
The following two tabs change content below.株式会社ライトアップでメールマーケティング施策やコンテンツ制作のプロデュースを担当しています。愛読書は北方健三先生の大水滸シリーズです。
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