営業の新規開拓リストの作り方は?ポイントも解説
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たとえば新しい家電製品を買ったとき、文字がびっしり書かれた説明書をあなたは読んでいるでしょうか?あるいは文字の多い教科書を見ていたら、眠くなってしまった、なんて経験はないでしょうか?
「大事なことだからしっかり書かなきゃ!」と気合いを入れて書いた文章も、ユーザの心理を読めていないと、骨折り損に終わってしまうかもしれません。
今回はメールマガジンのボリューム感に関するお話です。
結論から言ってしまうと、メルマガの文章は一般的には短いほうがいいと言われています。
長い文章は、ユーザのモチベーションにマイナス方向で作用します。退屈な授業中の中高生のようなものですね。メルマガなので「眠くなる」ということはないでしょうが、読むのを諦めてしまうかもしれません。あんまり長いメールが続くと、ユーザ離れが起きてしまうこともあります。それくらいボリューム感は大事なものなのです。
実際、日々メルマガに携わる人間として、ボリュームが多くなるに従って、ユーザ離れが起こる可能性が高くなると感じています。やはり、最近のメルマガのトレンドは「短く、簡潔に」です。
しかし、ちょっと思い出してみましょう。昔のメルマガは、どれもかなりの情報量があったように思います。この変化はなぜ起こるのでしょうか?
ひとつはネット環境の改善。昔はネット環境がまだ整っておらず、WEBサイトを表示するために長い時間が必要でした。そのため、昔のメルマガはWEBサイトを見なくても、ある程度、意思決定ができるように情報量を多くしていたのです。
ところが最近ではWEB環境も向上し、いつでも誰でもサクサクとWEBの閲覧が可能になりました。そうなってくると、メールの役割は詳細な情報を届けることよりも、興味を引き、サイトへと誘導することへと変わってくるのです。
もうひとつがメールアドレスの価値の向上です。WEBでの閲覧が一般化すると、人は誰でも知りたい情報を自由に検索することができるようになります。検索することを意味する「ググる」という俗語がありますが、これがかなり幅広い認知を得ているのですから驚きです。
こういった環境になると、ユーザはわざわざメールアドレスを渡して情報を送ってもらわずとも、知りたい情報を入手することができるようになり、メールアドレスを渡すことに対するハードルが上がってくるのです。そうして資産価値の上昇したメールアドレスを守るために、企業はユーザ離れをなによりも恐れるようになります。そこで敬遠されがちな長文メールが衰退してきた、というわけです。
他にも、メールを見る媒体がスマホ主流になってきたことなども関係していますが、いずれにせよ、メールマガジンの潮流としては「短く、簡潔に」を意識したほうがよいでしょう。
だからといって、長いメールが完全になくなったわけではありません。長いメールで喜ばれる場合もあります。
その相手は、自社のファン。長年自社の商品・サービスを利用し、メールマガジンでコミュニケーションを取ってきたユーザとは、しっかりとした関係が築けているはず。そういった関係の場合は、プッシュ型の情報を楽しみにしてくれていることも。
ユーザとの関係値をしっかりと見極めたうえで、ファンと呼べるユーザに対してはボリューミーなメールを送ってみてもよいかもしれませんね。
いかがでしたでしょうか?
せっかくメールマガジンを送るのであれば、たくさんの情報を送りたいと思うのが、担当者の本音でしょう。
でも一番に考えるべきはユーザのこと。長いメールを送るにせよ、短いメールを送るにせよ、しっかりとユーザの求めることを把握することが、愛されるメルマガの第一歩です。
スマホ限定ですが、スクロールを測定し、どこまで読まれたかを調べることも可能です。そういったテストを行い、自社のメルマガの適切なボリューム感について、検討してみてもよいでしょう。
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