営業の新規開拓リストの作り方は?ポイントも解説
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インターネットが日常で使われるようになって、もうずいぶん経ちます。その間にインターネットはもちろん、それを操るためのツールもずいぶん進化してきました。その代表例がみなさんが普段から持ち歩いているスマートフォンです。インターネット黎明期を知っている身としては、いつでもどこでもネットにつながるなんてまるで魔法のようです。
そうした進化はもちろん、メール配信というサービスの世界でも起こっています。今回はそんなツールにまつわるお話をさせていただきたいと思います。
メールマガジンの配信がはじまった初期は、メールを大量送信するためのメール配信システムを使うことが一般的でした。あるいは規模の小さいメールマガジンは一斉送信、なんて手法もありました。
それからしばらくはメールマガジンの配信といえばメール配信システムが当たり前でしたが、ここに来て変化が起き始めています。それがマーケティングオートメーションツール、通称MAです。
MAとはその言葉のとおり、マーケティングを自動化するためのツールのこと。自分たちが保有しているユーザの情報をより詳しく分析し、それにあったマーケティングを行うためのツールで、メール配信だけを行うツールではありません。
しかし、マーケティングを行う上でプッシュ型のツールであるメルマガはやはり重要なため、メール配信システムを備えているものも少なくありません。このツールの登場により、メール配信をMAで行う企業が増え始めました。
ですが、ここに来て、メール配信システムに回帰する動きを、わたしは日々の業務の中で感じるようになってきました。果たしてそれはなぜでしょうか?
その疑問を解消する前に、まずはMAとメール配信システムの違いについて、改めて確認してみたいと思います。
・メール配信システム
⇒メール配信
・マーケティングオートメーション(MA)
⇒メール配信/顧客データベース、他システムとの連携/スコアリング/フォーム作成など
メール配信システムがメール配信に特化していることに対して、MAはメール配信に加え、マーケティングに役立つ機能を備えたマルチなツールといえます。ただ、その反面、大量送信や、ことメール配信に関する点では、操作面でメール配信システムに劣っている部分があります。
また、様々な機能が付加されているため、メール配信システムに加えて費用面も割高になってきます。
要は、MAはマーケティングが主戦場であり、メール配信はその手段となっているということです。そのため、ステップメールのシナリオ設定などはより自由度が高く作られています。ただし、メール配信の配信数は従量課金制か、もしくは無制限だが割高、ということになるようです。
また、多機能になるがゆえに、操作方法が難しくなりがちです。メール配信システムへの回帰の理由としてはこちらが挙げられるのではないかと思います。
つまり、メール配信システムからMAに乗り換えてみたものの、マーケティングに役立つツールをうまく使いこなせず、あるいは自社の顧客データベースなどと連携ができず、割高なメール配信システムになってしまっている現状があるように思います。
MAとメール配信システム、その内容は似ているようで異なるもの。導入する場合は、実現したいのは安定的なメール配信なのか、より進んだマーケティングなのか、自社の方針や環境を踏まえて検討したほうがよいでしょう。
いかがでしたでしょうか?近年注目を集めるMAではありますが、ツールが進化するということは、それだけ機能が複雑化するということ。高機能なものは確かに便利ではありますが、準備が整わないうちに導入しても持て余すだけ。メール配信システムはとてもシンプルなシステムですが、シンプルならではのメリットもあります。新しいものを追うのではなく、自社にフィットしたシステムを選ぶようにしましょう!
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