メール営業のポイント【連載最終回】
- 【連載】営業力アップ!メール活用術
私は以前、求人広告の会社で営業マンをやっていました。営業マンの使命は売上を上げること。ですが、待っていても売上は降ってきません。お客さまへのアプローチが必須です。
>>「メールマーケティングで売上/成約率UP!」資料ダウンロードはこちら
営業成績がなかなか上がらない私は、上司から「○○さんへこまめに連絡をしているか?」「アプローチが少ないんじゃないか?」と注意されて、慌てて動き出す始末。行き当たりばったりで、アプローチの管理もできていませんでした。
アポイントを取るために電話をかけても、私のことを覚えていないことが多く、そのたびにへこんでいました。人は、無視されたり、嫌われたりするのは避けたい生き物。自然と電話のしやすい人にばかり連絡をしていました。受注できるかどうかではなく、会ってくれるかどうかで訪問先を選ぶ。雑談して帰ってくることも珍しくありませんでした。
営業成績が悪い人に共通する特徴は「諦めが早い」「勝手に見切りをつける」こと。
メールを送っても返事がこない。電話をしても取り次いでもらえない。そうなると「嫌われているから返事がもらえないんだ」「何度も電話をしたから迷惑をかけているんだ」と勝手に自己完結します。その結果、見込みがあるお客さまにすら接触を断ってしまうのです。
私のところにも日々、営業の電話やメールがきます。でも、一度きりであとの続かないものばかり。数回、アプローチがあったとしても短い期間で終わります。
熱心な営業マンから電話があり、話が噛み合ったから面談をしても、しばらくしたら連絡がこなくなっていることが大半。大半と言うより、ほぼ100パーセントそのパターンです。
忙しいときは「2週間から3週間後くらいに検討します」と伝えると連絡がこなくなる。研修があって終日、電話に出られないことも多く、それが続くと連絡がこなくなる。気付いたときには営業マンからの連絡は皆無に。
そういう人に限って、半年位してから急に連絡をしてきたりします。「どうしましたか?」と聞くと「新しいご提案がありまして、~~~」と始まる。その前の提案が中途半端で終わったのに、このような連絡をもらっても信頼できるはずがありません。
営業マンも人の子です。「嫌われているかもしれない」と思ったら連絡がしにくい。苦手な人にも連絡がしにくい。だからこそメールでの定期接触が有効です。月に1回、営業マンから送るメルマガのようなものと考えてもいいでしょう。
メールが届くと、お客さまはあなたのことを思い出します。「○○さんは元気にしているかな」と意識します。「ちょうどよかった、質問をしよう」とつながる可能性があります。
連絡をしてこない人に、わざわざ連絡をするのはちゅうちょするもの。お客さまの方も「○○さんは覚えてないだろうなぁ」なんて思っているのです。そうなると、接触がなくなった営業マンではなく、自分で調べて新規に問い合わせたり、そのときちょうど出会った営業マンに依頼したりするのです。
お客さまが、いつ必要とするかは分かりません。でも、必要となったとき、近くに居れば選んでもらえる可能性は高まります。だから、定期的な接触は必要不可欠なのです。
それを電話や訪問で行おうとすると限界があります。続けることができないかもしれません。でも、メールであれば一斉送信も可能。たった月に1回のメール送信。これならできますよね。
>>「メールマーケティングで売上/成約率UP!」資料ダウンロードはこちら
メルマガのような定期接触といっても、どんなコンテンツを送ればいいか悩む人もいるでしょう。
営業マンが個人として送るのであれば、そこまでしっかりしたコンテンツは必要ありません。目的はつながりを維持すること。
「私は元気でやっています」
「困ったことがあったら連絡をくださいね」
「私の会社は○○ができます」
これらが伝わっていれば十分です。
難しく考える必要はありません。これから始まるキャンペーンやイベントの簡単な案内。自社サービスや商品の最新トピックス。これらに関する仕事の情報などでもよいでしょう。個人として興味があること、いわゆる雑談ネタで自分のことを知ってもらうのもいいですね。
とにかく、どんなときでも簡単に声がかけられる、声をかけやすい。そういった身近な存在になれればいいのです。
関連記事:営業メールは送り続けないと意味がない!?メールで商談を増やすためのポイント3選!