「関係ない」では負け組必至?シニア層を取り込むHTMLメールとは

「関係ない」では負け組必至?シニア層を取り込むHTMLメールとは

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読めばスッキリ!リピーターを作り出すメール・マーケティング

扱う商材に境界なし!「メルマガ界にバリアフリー時代到来や~!」

第18回では、HTMLメルマガのデザインをいかにプロっぽく見せるか?をテーマにお送りしました。 ポイントは、「画像を大きく」「掲載コンテンツは少なく」「使う色は3色まで」…の3つ。 ムダをそぎ落としてシンプルを追求し、潔く「これを見てほしいんです!」を提示することが、洗練されたHTMLメルマガのビジュアルを作るコツ。 なんでも「あるよ」な定食屋より、「醤油一本で勝負してるんで!」的なラーメン屋のほうが、店主の気合が感じられるように(?)、メルマガも絞れば絞るほど妥協なく鍛えられ、磨き上げられていくはずです。 この、「大きな画像でシンプルに構成されたHTMLメルマガ」には、他にも意外な効能があります。 それは…シニア層からのウケが非常に良いということ。 「ウチの店の客層はシニアじゃないんだけど…」と決めつけることが、どれほどもったいないことか、気づいていない人が多すぎる!と、メルマガづくりのプロ(自称)としては思います。 扱う商材がなんであれ、シニア層を無視した商売は、将来ものすごいロスを生じます! 日本が、高齢化社会を通り越して超高齢時代の入り口にあることを、忘れてはいけません。 これは変えられない事実。 自社メルマガのファンやリピーターを増やすためにも、10年先の人口ピラミッドを予見してメルマガを作成しなくてはならないと思います。 年齢に関係なく、ストレスなく読めることが、これからのHTMLメルマガの至上命題。 いずれはメルマガ界にもバリアフリーの波が否応なく訪れ、明暗を分かつはずです。

シニア予備軍のモチベーションを理解すべし!

私が勝手にインターネット元年だと位置づけている、「Windows95」が発売された1995年。 インターネット端末が特別なものではなく、だれもが持っていて当たり前のものになったのは、この年が境目だと思います。 ほどなく「ネットショッピング」が普及しはじめ、電子メールを利用した「メルマガ」という広告メディアが登場します。 当時、バリバリのコア層だった30代も、いまでは50代。 40代だった人は、60代になっています。 50~60代、いわゆる「シニア予備軍」の消費マインドは、どの世代にも増して旺盛です。 20代の若者の平均年間所得が300万以下といわれる時代、所得が多くて消費する層といえば、シニアおよびシニア予備軍というのが常識ですよね。 私が知っている限りでも、「ウチの商材をシニア市場に拡大したいが、どうしたら売れるか?」ということを検討するお客様が増えています。 企業側が意図しなくても、フタを開けたら「実はコアユーザが50~60代の男性だった」ということも、本当にありました(想定ユーザは30~40代でした)。 あくまで私の独断と偏見ですが… この層の特徴として、「SNSやスマホアプリのような新しいメディアにはややためらいがあるが、メルマガのような伝統的なプッシュ型メディアには抵抗がない」ということが挙げられます。 私の経験上の実感を申し上げれば、メルマガを開封してくれる確率が高いのも、シニア予備軍だと思います。 アナタがもしメルマガを配信しているなら、メルマガをテコ入れしない手はないでしょう(教科書英語の和訳か)

バリアフリーなHTMLメルマガを作る3つのポイント

シニアを意識したメルマガを作るなら、テキストメールよりHTMLメールのほうが、絶対に効果的です。 細かい字の集合体であるテキストメルマガは、年齢とともに読むのがツラくなります。 老眼のはじまりは30代半ばからという話もありますからね。 ましてや、デジタルツールに接する時間が多い現代人。目の疲労が蓄積していますから、20代の方でも「疲れている時はテキストメルマガなんて読む気しない…」という方が多いと思います。 はいっ、そこで「見やすい・わかりやすいHTMLメルマガ」です。 だれがいつ開封しても、精読してくれるHTMLメルマガデザインのポイントは3つ。

<バリアフリーなHTMLメルマガを作るコツ>

(1)テキストにも画像を使用する

シニア層を意識するなら、メルマガ内の文字はハッキリ大きく表示させることが鉄則。 しかし、HTMLメルマガでもテキストデータを使用すると、受信環境によっては表示が小さくなります。 テキストにも画像を使用すると「見せたいサイズで表示させる」ことができますので有効です。

(2)要素を絞って簡潔に伝える

これもシニア層に限らず、疲れた若者にもいえることですが…(笑) まわりくどい言い回しや、難解な見せ方は、歓迎されません。 読者からすれば、なにがオススメかをはっきり言ってくれたほうがいいのです。 伏線をつくらず、なるべくひと目で伝わるような言い方・デザインを心がけるべき。

(3)クリックしやすいボタンを心がける

クリック位置やボタンデザインに関しては、よりわかりやすくすることがバリアフリーなHTMLメルマガを作るポイント。 もちろんいまでもボタンは目立つようにしていると思いますが、もっとわかりやすく、押しやすいデザインにしてください!

ボタンの例:1(△)シンプルで調和性のあるデザインのボタンは、画像のそばに置くと見落とされがち

ボタンの例:2(○)文字は大きく、くっきり見える方がシニア層には認識されやすい。 お得感やメリットをわかりやすく伝えることも大事

ボタンの例:3(◎)ボタンそのものを大きく、とにかく目立たせる! メリットやアクションを具体的に言葉で示すことも効果的


いかがだったでしょうか。 「シニア層を意識したメルマガ」というと抵抗を感じる方もいると思いますが、実際は万人に親切なメルマガにブラッシュアップすることだということがおわかりいただけたのではないでしょうか。 メルマガに掲載する要素を絞り込み、自信があるものを大きく・魅力的に見せる努力をすること。 この作業をきちんと行えば、おのずとバリアフリーなHTMLメルマガになるはずですよ。 次回は、バリアフリーなメルマガのコンテンツ編。「売れるメルマガ」の中身を考えてみましょう。 読めばスッキリ!リピーターを作り出すメール・マーケティングのバックナンバーはこちら
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米澤 信弘

株式会社ライトアップでメールマーケティング施策やコンテンツ制作のプロデュースを担当しています。愛読書は北方健三先生の大水滸シリーズです。
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