メールマーケティング徹底解説!メール配信のポイントや事例を紹介

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いつでもどこでも顧客にリーチできるメールやメルマガを活用する「メールマーケティング」。実は費用対効果の高い施策として、海外では今もなお人気のマーケティング手法です。今回は、そんなメールマーケティングの基礎からメール・メルマガ配信~効果測定におけるポイントやメールマーケティングの成功事例などをご紹介していきます!

メールマーケティングとは?

メールマーケティングとは、メールを活用してお客様にアプローチをするマーケティング施策です。メールマーケティングと聞いて、「メルマガのことでしょ?」という方も多いかと思います。前述の通り、メルマガなどを含んだメールを活用したマーケティング手法をメールマーケティングというので、あながち間違いではありませんが、その目的は異なります。

メルマガの目的が「情報を届けること」であるのに対して、メールマーケティングの目的は「態度変容を起こすこと」です。態度変容とは、受け取り手がメールを読んだことをきっかけに資料請求や購買などのアクションを起こすことを意味します。

関連記事:メールマーケティングの3つの目的とは?【連載第1回】

メールマーケティングがなぜ今注目されているのか

昔からマーケティング施策の1つとして活用されてきたメールマーケティングが、最近になって注目を浴びています。その理由は、大きく2つあります。

投資対効果の高いマーケティング施策

メールマーケティングは、数あるマーケティングの中でも非常に投資対効果の高い施策と言われています。メールマーケティングを始めるにあたり、必要となる「配信リスト(メールアドレス)」と「コンテンツ」は、いずれもすでに自社で保有している顧客情報を活用できます。また、メール配信サービスを活用した場合、一通あたりにかかるコストはわずか数円程度です。このようにメールマーケティングにかかる費用はわずかであるのに対して、最終的な成果として商品・サービスの購入につながりやすいので、投資対効果の高い施策と言われています。
実際に2019年に行われたアンケートでは、7割以上のマーケターが「ROI(投資利益率)が最も高いマーケティング施策」として「メール」を挙げていました。

出典:2019 Email Marketing Industry Census

普及率が高く、多くの人にリーチができる

メールは歴史が長く普及率が高い、つまり利用者が多いツールです。どれくらいの利用者がいるかというと、Facebookの4倍、Twitterの15倍ものユーザーがいると言われています。それだけ多くの人にリーチができるツールということで、改めて注目されています。

メールマーケティングのメリット・デメリット

メールマーケティングが注目されている理由を紹介してきましたが、そもそもメールマーケティングを実施した場合どのようなメリット・デメリットがあるのかをご紹介します。メールマーケティングの導入を考えている方はぜひご参考ください。

メリット

メールマーケティングのメリットは、4つあります。

関連記事:メールマーケティングは古い?市場の動向でわかるメルマガの有効性

メリットその1:手軽に始められる

メールマーケティングは自社で保有している「宛先リスト」と「コンテンツ」を活用して始められるため、未経験者でも始めやすいマーケティング手法です。

メリットその2:低コストで実施できる

メールマーケティングを行う際にかかる費用は、メール配信サービスの費用とメール配信を行う担当者の人件費です。
一方で、ダイレクトメール(DM)では、ハガキ代・印刷代・郵送代・人件費などさまざまな費用がかかります。このようにメールマーケティングは他の施策と比較して、低コストで実施できるのが魅力です。

関連記事:マーケティング担当必見!メール配信サービスでコストを抑える方法

メリットその3:お客様に対して直接アプローチできるプッシュ型マーケティング

マーケティングの戦略には、プル型とプッシュ型があります。プル型は、顧客が企業に対して能動的にアプローチしてもらえるよう仕掛ける戦略のことです。一方でプッシュ型は、企業が顧客に対して直接アプローチする戦略のことを言います。

メールマーケティングは、企業が顧客に対してメールを直接送信することでアプローチを行うことからプッシュ型に分類されます。その他にプッシュ型に分類される施策としては、TVCMや新聞広告などがあります。通常、プッシュ型の施策は即効性があるものの高額なコストがかかるという性質がありますが、メールマーケティングは即効性があり、かつ低コストで実施できるという点もメリットになります。また、メールマーケティングはプッシュ型でありながらも、時には啓蒙・教育型のコンテンツを活用して、顧客に自発的な行動を喚起させるアプローチを展開することができます。直接アプローチを行いながらも、宣伝色が少ないプル寄りのアプローチができるのもメールマーケティングの特徴です。

メリットその4:運用しやすい

メールマーケティングには、その効果を測定するための指標がいくつかあります。そのため、各指標の数値を計測していくことで改善点を明確にできるので、初心者でも運用がしやすいというメリットがあります。
代表的な指標には、配信したメールがどれだけ開封されたかを測る「開封率」と、メール本文中のURLがどれだけクリックされたかを測る「クリック率」があります。そのほかにもさまざまな指標があります。それぞれの指標と目標値については、メールマーケティングで効果を出すには【効果測定編】で詳しくご紹介いたします。

関連記事:メルマガを利用したマーケティングにおけるKPIの指標とは?

関連記事:メールマーケティングは効果測定が必須?5つの重要な指標と具体的な改善例をご紹介

デメリット

メールマーケティングにおけるデメリットは3つあります。

デメリットその1:送ったメールの8割は読まれていない

一斉送信は一度に多くの人にアプローチできますが、すべての人が読むわけではありません。mailchimp社の調査によると、メールの平均開封率は15~25%と言われています。つまり、送ったメールの8割は読まれていないということになります。

デメリットその2:相手に届くとは限らない

送信したメールが開封されたかどうかも重要ですが、きちんと相手に届いていることが前提です。送信者側で問題ないと思っていても、受信者側で迷惑メールと判断されていて知らないうちに迷惑メールフォルダに振り分けられていた、ということもあります。

  • BCCに大量の宛先を入れて一斉送信している(=単一IPアドレスでの一斉送信)
  • メール本文に迷惑メールに使われやすいキーワードが入っている
  • なりすまし対策の設定をしていない

上記のようなメールは、迷惑メールに振り分けられやすい傾向にあります。

迷惑メールに振り分けられないようにするには、メール配信サービスの導入やなりすまし対策の設定をすることが対策として挙げられます。

関連記事:なりすましメールに注意!SPF認証とDKIM認証の違いとは

関連記事:迷惑メール判定されないために知っておくべき知識!

デメリットその3:短期で成果が出るとは限らない

メールは、一度配信したら成果が出るというものではありません。定期的にメール配信をして、その結果を分析した上で運用改善をする、という流れを繰り返さなければ、自社のメールマーケティングにおける勝ちパターンというものが見えてきません。
また、メール配信の目的を「製品・サービスの購入」と設定する場合、メールを配信するときに、お客様が製品・サービスの購入もしくは導入を検討している段階でないとアプローチも響きません。そのタイミングに合わせるためには、一度や二度のメール配信では難しいことが明白です。
このような要因から、良い成果を出すには長期的な運用が前提となってくるのがメールマーケティングのデメリットとも言えます。

メールマーケティングでできること

海外において、メールマーケティングは効果の高い施策と言われ、よく活用されているにも関わらず、日本ではまだ多くの企業で活用されていません。ここでは、メールマーケティングを活用することでどのような課題が解決できるか、どのような効果が期待できるかご紹介していきます。

見込み客への適切なアプローチ

見込み客といえども、サービスへの興味関心の度合いや導入検討度合いなど温度感はさまざまです。見込みのお客様に製品購入やサービス導入などの行動に移してもらうためには、お客様それぞれの温度感を把握して適切なアプローチをしていくことが重要です。
メールを活用すれば、誰が「メールを開封したか」「メール本文中のURLをクリックしたか」を確認できるので、お客様ごとの温度感を簡単に知ることができます。

関連記事はこちら:見込み顧客を獲得しよう!リードジェネレーションの概要と手法

関連記事はこちら:配配メールBridgeの見込み客を瞬時に可視化できる「ホットリード抽出」機能

新規顧客獲得

メール配信が受注獲得につながることもあります。

受注を獲得するためには、そのときニーズがあるお客様にアプローチをする必要があります。一度ヒアリングしたときにニーズがなかったからといって、ニーズが生まれるまで待っているのは、非常にもったいないです。とはいえ、定期的にテレアポで企業ごとに状況確認をするのは非常に非効率です。一方で、メールであれば一回の配信で多くの企業・人にリーチすることができます。ニーズのあるなしに関わらず、メルマガ配信などで定期的にお客様との接点を持っておくことで、お客様の「商品・サービスがほしい」タイミングにアプローチしやすくなります。そのため、メール経由で問い合わせや商品・サービスの購入といった反応を得ることも可能です。

リピーターの獲得

一度商品を購入したお客様は未購入のお客様よりも購買のハードルが低いと言われています。メールは、郵送DMや訪問、電話などと比較すると、非常に安価で企業と個人が直接つながることのできるツールです。一度購入したら“終わり”ではなく、その後もメールを活用して接点を持ち続けることで関係性を構築することができます。お客様の商品購入履歴に類似した商品をメールで案内し購買意欲を刺激して、リピーターを獲得しましょう!
また、メールの良いところは開封率やクリック率が一目でわかるところです。リピーターになった人がどのメールに反応しているかなどの行動分析をすることが、新たなリピーターの創出につながります。

関連記事はこちら:休眠顧客をリピーターに変える!顧客リストを活性化するメールマーケティング術

顧客対応や営業活動の効率化

メール配信は業務の効率化にもつながります。

例えば、未契約のお客様一人ひとりに営業がテレアポを行う場合、時間がかかりますし、ある程度の人員も必要となります。それよりも、未契約のお客様にメールを配信して、「メールを開封した人」や「本文中にあるURLをクリックした人」に絞って電話をかける方がはるかに効率的です。

また、自社のサービスを導入いただいたお客様へのフォローを行う場合、たかがメールの作成であっても、作成⇒送信⇒宛先変更⇒送信の流れを繰り返すだけで膨大な時間がかかってしまいます。しかし、この流れを手動ではなく、ステップメール※で自動化してしまえばフォローのためのメール作成時間を削減することができます。

※ステップメールとは、ユーザーのアクションに合わせてあらかじめ決めた順序通りにメールを自動配信するシステムのことです。

関連記事はこちら:ステップメールでメールマーケティングを自動化

関連記事はこちら:超便利!ステップメールを活用して、フォローの効率と売上を上げる方法

メールマーケティングで効果を出すには【準備編】

これまでの内容を読んで、メールマーケティングを「低コストで実施ができて、かかった費用以上の効果を生み出す施策!」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。決して間違いではありませんが、そのような効果を出すには押さえるべきポイントをしっかりと押さえた上で実施する必要があります。ここからは、効果の出るメールマーケティングを行うために必要なポイントを【準備編】【実践編】【効果測定編】に分けて、ご紹介いたします!

配信の目的・ターゲットの設定

メールマーケティングを始める場合、最初にするべきことは「何のためにメールを配信するのか」「誰に向けてメールを配信するのか」という目的とターゲットの設定です。
「サービス・商品の購入」「ファンの獲得」など、目的を設定しておくことで、見るべきKPIも明確になります。運用改善のしやすさにもつながりますので必ず設定しましょう。

配信目的指標となるKPI

サービス・商品の購入

クリック率、反応率※

ファンの獲得

開封率

※反応率とは、開封されたメールに対して本文中のURLがクリックされた割合のことを言います。

また、ターゲット設定も重要なポイントです。失注したお客様に向けて配信するのか、過去お問い合わせをしたけど未契約のお客様に配信するのかでは、配信するべき内容やメッセージが変わってきます。ここでターゲットは広く設定した方が効果は高いのではないか?と思うかもしれません。しかし、ターゲットを広くすると、配信内容も誰にでも通じるあいまいなメッセージになってしまいます。

「誰にでも響く内容」は、「誰にも響かない内容」でもあります。配信対象者を増やしたとしても、その中のどんな属性の人に向けて配信するのかは意識しておく方が良いでしょう。

配信リスト・コンテンツの準備

配信の目的やターゲットを決めたら、次に必要なステップは、配信リストとコンテンツの準備です。
メリットでもご紹介したように、配信リストとコンテンツさえ用意できていればメール配信できるのが、メールマーケティングの良いところです。
配信リストはすでに自社で保有している顧客リストなどを活用する、もしくはリストの購入などで用意することができます。
コンテンツについては、自社サービスの紹介やホワイトペーパーの紹介など、すでに手元にあるものを利用すると良いでしょう。

関連記事はこちら:今回はなにを書こう…もうネタ出しで悩まない!メルマガコンテンツ作成のツボ

メールマーケティングで効果を出すには【実践編】

メールマーケティングを始める準備が整ったら、実践あるのみです!
「目的・ターゲットも設定したし、リストとコンテンツもあるから、あとは配信するだけ!」ではありません。メールマーケティングの効果を最大限引き出すには、「いつ送るか」「どんな体裁で送るか」も大事な要素です。
では、いつ・どのように送ればいいのか、について解説いたします!

配信のタイミング

良いコンテンツを用意してメール配信をしても、読まれなければ意味がありません。弊社でメルマガの読むタイミングを調査したところ、多くの人が「たまたま目に入ったとき」と回答しました。お客様の「たまたま」にアプローチする上で意識すべてなのが「頻度」と「時間」です。まずは、頻度についてみていきましょう。

関連記事はこちら:メルマガの開封率に差が出る?最適な配信タイミングを考えよう

配信頻度

「たまたま目に入る」タイミングを狙うには、単純に配信頻度を増やせばいいのです。ですが、頻度を増やすとなると問題になるのが「お客様にうっとうしいと思われてしまうのではないか」という点です。そのため、いざ頻度を増やすとなってもどれくらい増やすかは、メールを配信する企業とメールを受信するお客様との関係性が影響します。
例えば、自分が意識的に購読したメルマガの場合、毎日メールが届いたとしても迷惑とは感じません。しかし、商品購入の際に自動的にメルマガ会員として登録されてしまったメルマガが毎日届いたら「煩わしいな」と思いますし、配信する企業のイメージまで悪くなりますよね。
一般的に配信頻度はBtoBなら「週1~2回」、BtoCなら「毎日」が望ましいと言われていますので、自社の稼働状況も鑑みて参考にしてください。

関連記事はこちら:メルマガの頻度ってどれくらいがベスト?自社の配信頻度を見つけるための3つのポイントとは

配信時間

次に、メールを配信する時間帯です。最適な配信時間は、BtoBかBtoCか、またメールの目的で変わってきます。以下の表では、企業カテゴリー別に最適な配信タイミングをざっくりとまとめています。

企業カテゴリー曜日時間帯

BtoB

平日日中

BtoC

週末余暇

BtoBにおいては、勤務中である平日の日中が望ましいと言われています。朝は、メールチェックを行う人多いので読んでもらえる確率が高いと思われますが、一方で他のメールに埋もれてしまう可能性もあります。
また、配信するメールの目的が「資料ダウンロード」など遷移先でフォーム入力に誘導する場合も、朝(特に通勤時間帯)は避けた方が良いでしょう。通勤時間帯はほとんどの人が自分のスマートフォンなどで閲覧します。その時にフォーム入力に誘導すると、お客様は会社の電話番号やメールアドレスではなく、個人で使用している携帯番号やメールアドレスを入力する割合が高いです。そのため、入力された情報をもとに営業が電話やメールでヒアリングする際に、接触率が低下してしまう恐れがあります。
BtoB向けのメールを配信する際は、お昼休み前の時間帯やほかの業務が落ち着いてくる夕方の時間帯が良いでしょう。
BtoCは、勤務時間よりも金曜の夜から週末にかけての余暇時間に配信するのが良いと言われています。

とはいえ、BtoB/toCに関わらず最適な時間帯は各社でバラつきがあるものです。自社にとって最適な時間帯を見つけたい場合は、Google Analyticsなどの計測ツールを使ってWebサイトを良く見られている時間帯に配信するのが良いでしょう。

関連記事はこちら:メルマガの配信時間はいつがいい?効果的なタイミングと開封率を上げるテクニック3選

関連記事はこちら:メールマーケティングにおける配信時間・頻度・形式【連載第5回】

コンテンツのポイント

最適なタイミングでメールを配信して読者の目に入ったとしても、メールの開封や本文中のURLをクリックするなど行動に移してもらわなければいけません。読者の行動を促すために重要な要素となるのが「差出人名」「件名」「本文」「リンク先」の4つです。1つずつ解説していきます。

1.差出人名

メールを開封してもらうには、誰から送られてきたメールなのかが明確に分かっていることが前提です。差出人名に、配信者のニックネームや「〇〇通信」などの独自の名前を設定するのではなく、読者が認知しているだろう企業名または名前を設定しましょう。
BtoBなら、担当者名+企業名(もしくはサービス名)。BtoCであれば、企業名(もしくはサービス名)が良いでしょう。

2.件名

件名も差出人名同様に開封を促す要素の1つです。件名を決める際にポイントとなるのが「文字数」と「具体性」です。
はじめに文字数についてですが、受信側がPCかスマートフォンか、どのメーラーを使うかで多少の誤差はあるものの、件名が長すぎるとプレビュー表示の際に省略されてしまいます。

そのため、可能な限り15~20文字程度に収めるのが望ましいでしょう。どうしても収まらない場合は、重要な要素(読者に最も伝えたいワードや引きの強いワード)を最初に持ってきて省略されないように工夫しましょう。
次に、具体性です。メール本文の内容が件名を見れば大体わかるような具体的なものが良いとされています。例えば、セミナーの案内やキャンペーンのお知らせメールの場合、開催日や締切日などの具体的な日付を件名に記載する方が開封率は良くなります。
その一方で、「何が何でも開封してもらわなければ」と大げさな件名をつけているメールを見かけます。株式会社WACULと弊社との共同研究では、そうしたメールは、「開封」という壁は超えられても反応率が悪いという結果が出ています。それよりも、本文中の内容を具体的に示した件名の方が反応率は良い傾向にありました。開封してもらうことも大切ですが、最終的なゴールは本文中のURLをクリックしてもらい、問い合わせや資料請求など行動に移してもらうことです。「目的」「ゴール」は何かを忘れないようにしましょう。

関連記事はこちら:読みたくなる件名とは?メルマガの開封率を上げる5つのポイント

3.本文

結論から言うと、本文は短くシンプルな方が一番効果は出やすいです。多くの方が冒頭のあいさつから入っているかと思いますが、基本的に必要ありません。
メールの平均的な閲覧時間は7秒と言われています。7秒で読める文字数はおよそ140文字とTwitterの1投稿分の文字数と同程度になります。140文字でURLのクリックなどの行動につなげることが重要になるため、本題とは関係ない内容は不要と言えます。

4.リンク先

何度もお伝えしていますが、メールマーケティングの目的は行動に移してもらうことです。例えば、セミナー申込みを目的に設定する場合、冒頭文でセミナーの概要を説明したあと、セミナーの詳細内容や申込みフォームが記載されたWebページに遷移してもらう必要があります。リンク先へ遷移しやすい導線を作っておくために、冒頭文とリンク先はファーストビュー※に収まるよう配置しましょう。
その際にもう1つポイントとなるのが、「テキストリンク」か「CTA(Call to Action)ボタン」か、という点です。HTMLメールでの配信をしている場合は、CTAボタンをおすすめします。テキストとボタンでは、ボタンの方がテキストよりもクリック数は8倍以上高いということが分かっています。より成果を高めたい方は、ボタンリンクを設置しましょう。

※ファーストビューとは、メールを開封した際にスクロールをせずに表示される範囲のことを指します。

メールマーケティングで効果を出すには【効果測定編】

実際にメールを配信した後は、配信したメールの効果測定をして、運用改善を行いましょう!メールマーケティングのメリットでもお伝えしたように、メールマーケティングにはその効果を測定するための指標がいくつかあります。

これだけは押さえよう!5つのKPI

メールマーケティングの効果を測定するKPIとして、一般的に使われているのが「不達率」「開封率」「反応率」「クリック率」「購読解除率」の5つです。
これらのKPIでは、メールを配信してから読者がWebページなど目的の場所に到達するまでのプロセスをチェックすることができます。

関連記事:メルマガを利用したマーケティングにおけるKPIの指標とは?

関連記事:メールマーケティングは効果測定が必須?5つの重要な指標と具体的な改善例をご紹介

1.不達率

不達率というのは、配信リストのうちメールアドレスの不備などにより届かなかったメールの割合のことです。

算出方法:エラーアドレス数/配信リスト数×100
目標値 :10%以下

配信リストの中にエラーアドレス(誤ったメールアドレスやすでに使われていないドメイン)が多く含まれていると不達率は上がってしまいます。また、エラー率の高いメールは迷惑メール判定されやすいため、配信リストはこまめに整理するよう心がけましょう。

2.開封率

開封率とは、問題なく配信されたメールのうち開封されたメールの割合のことです。

算出方法:開封数/配信成功数×100
目標値 :15%以上

開封率には、「差出人名」「件名」「プリヘッダー※」の内容が影響します。

※プリヘッダーとは、メールをプレビュー表示した際に表示される本文の冒頭一部分のことです。

3.クリック率

クリック率とは、届いたメールのうちメール本文中にあるURLがどれだけクリックされたかを示す数値です。

算出方法:URLクリック数/配信成功数×100
目標値 :1.5%以上

開封されたメールに対するクリック数を測る反応率に対して、クリック率は届いたメールに対してクリックされた割合を測ります。そのため、メールの到達率※や開封率の影響を受けるため、クリック率を改善する際は、コンテンツだけではなくターゲットや配信時間の見直しが必要となります。

※到達率とは、配信したメールが相手に届いた割合のことです。(⇔不達率)

4.反応率

反応率とは、開封されたメールのうち文中のURLがクリックされた割合です。

算出方法:URLクリック数/開封数×100
目標値 :10%以上

反応率は、開封されたメルマガに対してメール本文中のURLがどれくらいクリックされたかを割り出せるため、コンテンツ内容の質や、件名とコンテンツの親和性・関連性といった点を判断することができます。

5.購読解除率

購読解除率は、届いたメールのうち購読解除(配信停止)された割合のことです。

算出方法:購読解除数/配信成功数×100
目標値 :0.25%以下

配信するメールには、購読解除をするための導線(配信停止URLなど)を記載することが法律で定められていますので注意しましょう。また、購読解除率を上げたくないからと、「購読解除」「配信停止」など明確な表記を故意に避けると、迷惑メール判定されてしまう可能性もありますので、購読解除をするための導線は分かりやすく明記することが大切です。

メールマーケティングの事例

実際にメールマーケティングを実施している企業では、どのような効果や結果が出ているのか。ここでは、BtoB企業・BtoC企業それぞれの事例をご紹介します。

BtoB企業

【交通広告代理店】セグメント配信を活用して、新規案件400件を獲得!

広告の企画から印刷までを自社で一貫して対応できる体制を構築している全国でも指折りの交通広告の専門企業である株式会社サンエイ企画様の事例をご紹介します。

<背景・課題>

元々は、営業メンバーによるテレアポや自社サイトを活用して集客活動を実施されていました。しかし、事業規模が拡大するにつれて、次第に集客数が頭打ち気味となり、新たなチャネルを検討していたところ、メール配信に着目したということでした。

<施策内容>

新規開拓や取引先との関係強化を目的として定期的にメール配信を実施。
お客様の地域や企業規模、業種などの属性別にグループを作成し、それぞれの属性に合った内容を配信する「セグメント配信」を活用されていたとのこと。さらに差し込み機能を利用してお客様の名前を件名に差し込み、プライベート感のあるメールを演出されていました。

<結果・効果>

メール配信を始めて2年で取引先企業400件獲得!

詳しい内容はこちら:新規顧客獲得数の大幅UPを実現!配信時間の大幅な短縮にも

【地盤調査会社】メールでの顧客フォローで関係性を構築!

最適な地盤対策と基礎設計を提案する「地盤調査」事業と、建物の品質を第三者として検査する「建物検査」事業の2事業を軸に住宅の安全・安心を提供しているジャパンホームシールド株式会社様の事例をご紹介します。

<背景・課題>

約3万社との企業様と取引実績を有していたものの、人的リソースが少ないということもあり、その1/4社ほどにしか顧客フォローができておらず、競合他社にのりかえられてしまうという課題をお持ちでした。そのため、新たな施策を考えたときに、少ない人手でもカバーでき、業務に負担はかけず、かつ忘れられずに接点を持ち続けられるという点からメール配信を検討されたとのことでした。

<施策内容>

広報部門、営業部門、建物検査事業部門の3部門でメール配信を実施。
広報部門:顧客に向けて、月1回のメール配信を実施。主な配信内容は、ニュースリリースや研究内容などのお知らせ。
営業部門:注力したい顧客に向けて、月1回のメール配信を実施。配信内容は、サービスの紹介がメイン。
建物検査事業部門:事業部の顧客に対して、月1回メールを配信。建物状況調査の内容についてエンドユーザーへの説明方法を紹介。

<結果・効果>

各部門でメールを活用した顧客との関係構築をはかった結果、課題であった競合に流れる顧客割合の減少に成功!

詳しい内容はこちら:継続的なフォローメールで顧客との関係性を構築!メール配信の内容も大公開!

BtoC企業

【リゾートホテル運営会社】効果測定の内容をもとに運用!メールで20件ほどの宿泊予約を獲得

ホテル、コテージ宿泊サービスを提供している株式会社セラヴィリゾート泉郷様の事例をご紹介します。

<背景・課題>

元々、メルマガ会員や一度宿泊いただいたことのあるお客様に向けて、メルマガを配信されていました。メルマガ経由で宿泊予約をした方などは数値として見えていたものの、開封率やクリック率などメール配信自体の数値を取得できず、効果測定ができていないという課題がありました。そのため、効果測定ができるメール配信サービスの導入を検討するようになったそうです。

<施策内容>

サービス乗り換え前と大きく変えておらず、月1回キャンペーンの紹介などを内容としてメルマガ配信を実施しています。効果測定ができるようになったため、開封率やクリック率をもとに都度改善をするようになりました。

<結果・効果>

効果測定内容をもとに分析し運用改善をくり返した結果、開封率平均15%、クリック率平均4%を獲得されたとのこと!また、1回のメルマガ配信で平均20件の宿泊予約が安定的に入るようになったそうです。

詳しい内容はこちら:結果をもとにした運用で1回のメール配信で20件前後の宿泊予約を安定獲得!

【留学エージェント】ステップメールの活用で作業時間が0に!

オーストラリア専門のワーキングホリデー・留学エージェント「有限会社AIC JAPAN」様の事例をご紹介いたします。

<背景・課題>

ワーキングホリデー・留学エージェントとしては、お客様の状況に合わせてフォローすること非常に重要で、2週間に1回のペースでメールでのフォローを行われています。一般的なメーラーを利用していたため、個別に宛名付きのメールを毎回200通ほど作成して送っており、宛名の変更だけでも2~3時間かかっていたようです。また、一般的なメーラーを利用しての個別配信では、開封率などは取れませんので、ちゃんと読まれているかどうかもわからず、メールを送る事で手一杯となり、フォローが全員に行き届いていないという課題をお持ちでした。

<施策内容>

・お客様全体へのメルマガ配信
・資料請求を行っていただいた方に対して、段階に合わせたステップメールを配信

<結果・効果>

手動でのフォローからステップメールに切り替えたことで、3時間ほどかかっていたメール作成時間が実質0に!

詳しい内容はこちら:ステップメールの活用で、2~3時間かかっていたフォローメールの作成時間が0に!

さいごに

メールマーケティングの概要から実施する上でのポイントなどを広くご紹介してきました。今回ご紹介したようなポイントやコツを押さえておけば、専門的な知識などなくとも誰でも簡単に実施することができます。
新しいマーケティング施策を始めたいけど費用や人員にあまりリソースを割けないという方は、ぜひメールマーケティングを検討してみてはいかがでしょうか。

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山盛有希子

部品メーカーで広報として3年間従事し、2020年6月にラクス入社。オンラインマーケティング担当として、メルマガ・記事作成を行いつつ、事業部のインナー広報的なことも担当(?)。立ち飲み屋巡りが好き。
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