フォローメールとは?効果的な書き方・例文も徹底解説!
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メールマーケティングにおいて、効果的な手法である「ステップメール」。ただ、ステップメールを開始するには、あらかじめ複数のメールを用意しなければなりません。そのため、開始前のメール作成で時間がかかってしまいます。最悪の場合、メール作成の時間がとれず、ステップメール自体の実施を断念してしまうこともあります。今回はステップメールの作成時間を短縮させるために、書き方のコツや事例を紹介していきます。
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メールマーケティングの目的は、「態度変容を起こすこと」です。この目的を達成させる配信手法のひとつとして、ステップメールがあります。ステップメールは、問い合わせやメルマガの無料登録などの「アクション」を起こした見込み客に対して、事前に準備しておいたメールを予定しているスケジュールに沿って自動で配信する手法です。アクションを起こした見込み客に、最適な内容とタイミングでメールを自動配信することで、効率よく次のアクション、つまり態度変容を促すことができます。
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ステップメールにおいて態度変容を促すためには、メール作成の前にやるべきことがあります。まずは、ステップメールを配信することでどのような行動を期待しているのかの目的を設定する必要があります。目的を設定したら、起点となるアクションから目的に至るまでの流れ(ストーリー)を作成します。ストーリーが作成できたら、各ポイントにおける配信内容を作成し、その内容に合わせてようやくメールを作成するというフェーズになります。
ステップメールによって、最終的にどのような行動を起こしてほしいのかという目標を設定します。例えば、BtoBなら問い合わせやセミナー参加、BtoCなら商品購入や来店などが考えられます。
起点からどのようにアプローチしていけば目的に至るのかを考えます。ストーリーの作成方法としては、消費者行動モデルであるAIDMA(Attention[起点]⇒Interest[興味・関心]⇒Desire[欲求]⇒Memory[記憶]⇒Action[態度変容])に沿って考えると効率的に作成することができます。
ストーリーを作成したら、態度変容すると考えているポイントに合わせた配信内容を作成します。例えば、興味関心や購買意欲を高めるためには、成功事例やお役立ち情報が配信内容としては有効的でしょう。また、トライアルやキャンペーンの情報を配信することで、商品内容を記憶してもらえる可能性が高いです。
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配信内容まで作成したら、いよいよステップメールを作成します。本章では、ステップメールにおけるメールの書き方のコツをご紹介します。まずは、本章で紹介する書き方を実践してみましょう。
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件名は開封率に影響する重要な要素です。件名のポイントとしては、メール内のコンテンツを端的に伝えることです。そのため、なるべく短文で無駄な装飾はしないように作成しましょう。
メールの内容を端的に伝えるためにも短文で作成することは重要です。加えて読者の受信環境にもよりますが、一覧画面に表示される文字数はPCで25文字前後、スマホで15文字前後と言われております。つまり、この文字数を超えると、件名が途中で切れてしまう可能性が高く、配信内容が正確に伝わりません。どのデバイスでも件名が表示されるよう、15文字前後で作成しましょう。
【】や※などの装飾は必要ありません。「記号は目立つから入れたほうがいいのでは?」と考えられているかもしれませんが、弊社でABテストを行ったところ、件名の装飾がないパターンのほうが開封率は高いという結果になりました。このことから、装飾を入れて目立たせたとしても開封率に影響は与えないといえます。また、装飾した分文字数が増えて端的にメール内のコンテンツを伝えることができません。よって、件名に装飾はせず、伝えたいことだけを端的に書きましょう。
これらの書き方のコツをふまえて、作成した件名の例文が以下になります。
〇 ⇒ メールマーケのプロがMAを解説(15文字)
× ⇒ 【セミナーのお知らせ】メールマーケティングのプロがMAを解説します(33文字)
関連記事:ステップメールの件名の書き方とは?
関連記事:メルマガのタイトル作成6つのコツ!スマホユーザーのための開封率倍増のポイント
差出人名も開封率に影響する要素です。差出人名が読者に認識されていないと開封してもらえません。ステップメールでは、何らかのアクションが起きることで配信が開始されるので、そのアクションで認識された名称を活用しましょう。例えば、メルマガ登録を起点とするのであれば、メルマガ登録フォームのあるサイトの名称を含んだ差出人名でステップメールを配信すると開封率が高まる傾向にあります。また、メルマガのクリックや開封を起点とする場合は、そのメルマガの差出人名をそのまま活用することをおすすめします。
関連記事:メールマーケティングの開封率とは?業種別平均値や開封率を上げるコツも紹介
メール本文も態度変容を起こしてもらううえで、非常に重要な要素です。メール本文の書き方のコツとして、1つのメールに1つのコンテンツで作成すること、差し込み機能を活用することの2点が効果的です。
メール本文の書き方のコツとして、まずは1つのメールに1つのコンテンツのみで作成しましょう。メールの平均閲覧時間は7秒以下と言われています。このデータをもとにすると、コンテンツが多くあっても最上部のコンテンツ以外はほとんど読まれることはありません。このことから、1つのコンテンツのみでメールを作成するほうが、効率的かつ効果的です。
関連記事:読者を決して飽きさせない!メール配信5つのコンテンツ作成ポイント
ステップメールの起点となるアクション時に社名や名前が取得できている場合は、差し込み機能を使うことも有効的です。この差し込み機能を活用することで、自分宛に届いたと思ってもらえる「One to Oneメール」を実施することができます。One to Oneメールは自分ごとと思ってもらいやすく、メール本文をしっかり読んでもらえるというメリットがあります。ステップメールでも活用すれば、より態度変容につながりやすいと言えるでしょう。ただし、差し込み機能が活用できないメール配信サービスもあります。この差し込み機能はステップメールだけでなく、メールマーケティングを行うにおいて必須ともいえる機能です。我々が提供している「配配メール」では、もちろん実装しておりますので、ぜひご検討くださいませ。
関連記事:配配メールの「差し込み機能」
関連記事:One to Oneメールで成果の出るメルマガを!具体的な作り方と成功事例
ステップメールの例文
##__[顧客企業名]__##
##__[契約担当者氏名]様__##
お世話になっております。
配配メール マーケティングチームの大塚です。
配配メールではお客様の売上拡大を
メールマーケティングを通じて支援しております。
今回はよりメールマーケティングに特化した
見込み客を見える化する機能を取りそろえている
『Bridge』プランのご紹介です。
『Bridge』プラン特有の機能を活用することで、
よりカンタンに見込み客を発掘することができ、
既存顧客へのアプローチが効率的になります。
【主な機能一覧】
・来訪通知機能
・トリガーメール機能
・ホットリード抽出機能
ぜひ、HPをご覧下さいませ。
メール本文に設定するリンク先も重要です。リンク先の設置場所やCTAの形式によってはクリック率に大きな影響を与えますので、ここで紹介する書き方のコツを意識して作成しましょう。
関連記事:メルマガ配信で集客を成功させるために必要!効果的なリンク設置の基本
メール本文のコンテンツは1つだけでも紹介しましたが、メールの平均閲覧時間は7秒以下です。つまり、ほとんどの読者はファーストビューしか見ないということになります。このことから、ファーストビューにリンク先がないと、せっかくメールを開封しても本文だけ読んで離脱してしまい、態度変容につながりません。態度変容を起こさせるためにも、リンク先はファーストビューに設置しましょう。
クリックさせるCTA(Call To Action)はボタン形式が最もおすすめです。弊社の調査でもURL、文字リンク、ボタンの形式でクリック率を比較したところ、以下のような差が出ました。
ボタン形式はURLと比べて、実に8倍もの差が出ました。このことから、CTAはボタン形式にして、より態度変容を促しましょう。
関連記事:HTMLメールでボタンの作り方とクリック率が大幅アップする活用術とは
関連記事:クリック率を上げるメールマーケティング7つのポイントとは?
視覚的に訴求することで態度変容が起こることが見込める場合には、画像を活用することも効果的です。例えば、紹介する商品の画像や自社が制作した事例であれば、画像を入れることで態度変容につながりやすいでしょう。ただし、視覚的に訴求する必要がないお役立ち情報の紹介や資料ダウンロードの場合には、無理に画像を活用するよりも、メール本文やリンク先の要素に注力しましょう。
関連記事:メルマガのコンバージョン率アップのカギは「画像」にある?成果を上げる改善法とは
関連記事:配配メールは最大3MBのファイルを添付して一斉配信が可能
ここまでステップメールの書き方のコツについてご紹介しましたが、本章ではステップメールの例文をご紹介します。BtoB、BtoCそれぞれで例文を作成しましたので、ぜひご参考ください。
関連記事:成果を上げるにはどうすればいい?ステップメールのポイントと配信事例
BtoBのケースでは、メルマガ登録から問い合わせにつなげるステップメールの例文と契約している顧客に製品のプランアップを促すステップメールの例文をご紹介します。
メルマガ登録を起点として、最終的に「問い合わせ」という行動に至ってもらうためのステップメールの例文です。このステップメールのシナリオは以下の通りです。
まずは、製品紹介のメールです。
件名 :◇◇◇◇が展開する□□□プランとは?
差出人名:大塚陽生/◇◇◇◇
こんにちは。
株式会社○○ △△課の大塚です。
先日はメルマガ登録いただきまして、
まことにありがとうございました。
弊社のサービスである「◇◇◇◇」では
よりメールマーケティングに特化した
『□□□』プランを展開しております。
【□□□プランで活用できる機能一覧】
・◎◎機能
・◆◆◆◆機能
・××機能
各機能に関しても、具体的に紹介しておりますので、
ぜひご覧ください!!
その後、紹介した製品の成功事例集のプレゼントのメールを配信します。
件名 :□□□プランの成功事例集プレセント!
差出人名:大塚陽生/◇◇◇◇
こんにちは。
株式会社○○ △△課の大塚です。
先日紹介した「◇◇◇◇サービス」の『□□□』プランについて
実際に導入いただいた企業様の
成功事例集をプレゼントいたします!
【事例で紹介している企業様】
・株式会社◎◎◎
・●●●●株式会社
・××株式会社
・株式会社■■■
実際の運用方法や効果など赤裸々にお話いただいております。
ぜひご覧ください!!
最後にキャンペーンのお知らせで「問い合わせ」の態度変容を促します。
件名 :○月○日までの限定キャンペーン!
差出人名:大塚陽生/◇◇◇◇
こんにちは。
株式会社○○ △△課の大塚です。
今回はメルマガ登録いただいた方だけに
本来であれば、初期費用が××円のところ、、
「無料」で提供させていただくキャンペーンをお知らせいたします!
○月○日までの期間限定です!
おはやめに上記サイトからお問い合わせください!!
契約から3ヶ月経過を起点として、契約内容のプランアップにつなげるためのステップメールの例文です。このステップメールのシナリオは以下の通りです。
まずは、プランアップした場合に使える機能の紹介です。
件名 :□□□プランで使える機能とは?
差出人名:大塚陽生/◇◇◇◇
##__[顧客企業名]__##
##__[契約担当者氏名]様__##
いつもお世話になっております。
株式会社○○ △△課の大塚です。
◇◇◇◇の活用状況はいかがでしょうか。
本日は、弊社が展開している『□□□』プランの
機能のご紹介です。
□□□プランでは、現在契約いただいている
▲▲▲プランの機能に加えて以下の機能を活用いただけます。
・◎◎機能
・◆◆◆◆機能
・××機能
上記の機能は「詳細を見る」ボタンをクリックいただけますと
具体的に紹介しておりますので、ぜひご覧ください!!
次に、機能説明セミナーのご案内を配信します。
件名 :□□□プランの機能をご説明します!
差出人名:大塚陽生/◇◇◇◇
##__[顧客企業名]__##
##__[契約担当者氏名]様__##
いつもお世話になっております。
株式会社○○ △△課の大塚です。
先日ご紹介した『□□□』プランについて
機能の概要、活用方法を解説するセミナーを開催します!
【セミナー概要】
開催日時:○月○日(○)13:00~14:00
開催方法:オンライン
参加費 :無料
実際に弊社で活用している担当者が登壇いたします。
皆さまのご参加をお待ちしております。
最後に、プランアップ前後の成果を比較する個別相談会の参加を訴求して、「プランアップの検討」といった態度変容を促します。
件名 :□□□での成果が分かる個別相談会を開催!
差出人名:大塚陽生/◇◇◇◇
##__[顧客企業名]__##
##__[契約担当者氏名]様__##
いつもお世話になっております。
株式会社○○ △△課の大塚です。
弊社が展開している『□□□』プランについて
現プランとの成果の違いを比較する個別相談会を開催します!
□□□プランでどの程度成果がアップするのかを
担当者から詳しくご説明させていただきます!
相談会をご希望の場合、
お手数ですが以下の日程から、調整可能な日程を
本メールにご返信いただけますと幸いでございます。
○月○日(○)~○月○日(○)
※30分程度を予定しております。
この機会に成果のさらなる最大化を
考えてみてはいかがでしょうか。
どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
BtoCでは、お試し購入から定期購入につなげるためのステップメールの例文と、初回の来店から再来店につなげるステップメールの例文をご紹介します。
お試し購入を起点として、最終的に定期購入につなげるためのステップメールの例文です。このステップメールのシナリオは以下の通りです。
まずは、お試し購入した商品で効果が出た事例を紹介します。
件名 :●●を使えばしつこい汚れもスッキリ!
差出人名:大塚陽生/●●担当
こんにちは。
●●担当の大塚です。
●●はしつこい汚れもスッキリ落とします!
実際に活用して様々な汚れを落としている動画を
ご紹介します!
動画で紹介している
●●で汚れを落としたモノは以下の通りです。
・自動車
・玄関
・フローリング
用途によっても、若干使用量が異なります。
ぜひご覧いただいて、参考にしてください!!
その後、定期購入に関するお役立ち情報を配信します。
件名 :定期購入は通常価格の○%off!
差出人名:大塚陽生/●●担当
こんにちは。
●●担当の大塚です。
●●は定期購入することもできます。
あなたの使用量に合わせたタイミングにて
配送しますので、必要な時に必要な分だけ届きます!
さらに、定期購入はなんと
通常価格の○%offで購入することができます!
定期購入に関する詳細は
上記サイトをご覧ください!
最後に定期購入のキャンペーン情報を配信して、定期購入という態度変容につなげていきます。
件名 :期間限定キャンペーンのお知らせ!
差出人名:大塚陽生/●●担当
こんにちは。
●●担当の大塚です。
お試し商品を購入した方だけに
期間限定のキャンペーンをお知らせします!!
今なら、○月○日まで定期購入に申込いただいた方には
通常価格××円のところ、▲▲円と、
実に□%offで購入することができます!
さらに、今回のキャンペーン価格で申し込みいただいた方は
汚れを落とした後に使える○○ペーパーをプレゼント!
この機会をお見逃しなく!
初回の来店を起点として、最終的に再度来店してもらうためのステップメールの例文です。このステップメールのシナリオは以下の通りです。
まずは、来店時に購入した商品の特徴を紹介します。
件名 :△△を購入いただき、ありがとうございます。
差出人名:大塚陽生/◎◎ ××店
##__[顧客名]様__##
お世話になっております。
◎◎ ××店の大塚です。
先日はご来店いただきまして、
まことにありがとうございました。
ご購入いただいた△△について、
お伝えしたこと以外にもいろいろな特徴があります。
【主な特徴】
・シャープな●●
・使用している◆◆により防寒対策もバッチリ
・肩回りにはストレッチ素材を採用
その後、購入した商品と合わせたコーディネートを紹介します。
件名 :△△を合わせた秋の装い
差出人名:大塚陽生/◎◎ ××店
##__[顧客名]様__##
お世話になっております。
◎◎ ××店の大塚です。
先日はご購入いただいた△△を合わせた
秋の装いをご紹介します!
最後に次回来店で使えるクーポンを配信して、再来店という態度変容を促します。
件名 :次回来店で使えるクーポンプレゼント!
差出人名:大塚陽生/◎◎ ××店
##__[顧客名]様__##
お世話になっております。
◎◎ ××店の大塚です。
本メールを受け取っているかただけに
特別クーポンを配布いたします。
ご来店時にこちらのメールを見せていただければ、
会計時に20%割引させていただきます!
この機会にぜひご来店ください!
冒頭でもお伝えした通り、ステップメールはメールマーケティングにおける効果的な配信手法のひとつです。ただ、都度配信ではなく自動配信となることもあり、メール内容をあらかじめ複数準備しなければならないので、通常のメルマガ作成よりも時間がかかることは事実です。まずはこの記事で紹介した書き方を参考にするか、例文をそのままコピーする形でも構いませんので、メールを複数準備して、ステップメールの配信を始めましょう。
関連記事:配配メールの「ステップメール配信」